ノートPCの分解壁掲示の製作

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 技術の教科書には,コンピュータの仕組みを知ろう!なんてページあがります(東京書籍P190【H23検定】)。そして5つの機能を知ろうなんて図が書いてあって,まるで覚えなさいという感じです。しかしちょっと待ってください。だいたい生徒がパソコンの中身を見たことがあると思いますか? ほとんどの生徒がないんです。なのにメモリーだ,ハードディスクだCPUだといってもイメージできるはずはありません。そこで,手元にあったノートパソコンを分解して教材にしてみました。この時期時間にゆとりがあった科学部のみなさんに手伝ってもらってどんどん分解していきます。それぞれのパソコンの部品が混ざらないように写真のような箱に管理させながら,ユニット単位になるまでの分解です。マザーボード,メモリー,HDD,キーボード,液晶ディスプレイが基本です。

 分解時前にPCリサイクル法(2003年10月~)を確認しておきましょう。これ以降に製造されたPCにはメーカーに回収の義務があります。パソコンの裏にシールが貼られていたりするはずです。今回の分解では最も新しいものでも2002年に購入したノートPCです。今回は教材にリサイクルするということになりますから,決して全てをゴミにするわけではありません。ただ,筐体のプラスチックや金属部品を多数処分することになります。私は,筐体にプラスチックは破砕し,金属部品は小さく折り曲げ燃えない自治体のゴミに出します。また,バッテリーは大型電気店などで回収ボックスがあることが多いです。

  また,もしご自身が過去にお使いのPCならば,ハードディスクにあるデータを確実に消去する必要があります。今回は分解して一番最初にハードディスクを回収し,データを消去するツール(ディスクの管理で全てのそのHDDの領域を削除し,再度領域を確保して,その後フリーのDiskFreeSpaceCleanerを使って,規則的なデータを3回ほど上書きしました。)をかけることで,ほぼ確実にデータを読み出すことが不可能になるといわれています。もし過去に成績処理などに使ったというならば,この作業は確実に行うべきです。これがけっこう時間がかかるので,私は自宅に持ち帰って毎晩1台ずつデータ消去しました。しかし中にはデータを読み書きできないハードディスクや,分解中に破損してしまったハードディスクもあるかと思います。仕方ないので,それらは物理的に破壊します。物理的に破壊するためには,ヘクスローブという先が星形のドライバーが必要です。 分解した上で内部の円盤を破壊するのですが,最近はアルミ板のものよりも,ガラス製のものが多いようですね。アルミ板ならばそんなに危険はないのですが,ガラスは飛び散ると面倒なので,私はお菓子の缶の中ラジオペンチで持ち,フタをかぶせて飛散しないようにした上でバリンとやりました。これは後日燃えないゴミになります。

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 壁掲示のベースに使ったのは,技術室に眠っていたアクリル板(段ボール箱でありました。)これを3~4枚余っていた角材でつなげました。接合はアクリル板に3mmの穴をあけ木ねじでしめただけです。この上にパソコンの部品をユニット単位で乗せてみて配置を考え,穴の位置をマジック等でマークして,必要に応じてボール盤で穴をあけます。マザーボードなどは3mmネジで取り付け,細かな部品は分解時に出てきた細いタッピングビスなどを使って固定します。それでも固定の難しい部品があれば,ちょっと値ははりますが,屋外用の強力両面テープで取り付けるとはがれません。ハードディスクもふたをはずして掲示すると鏡のように教室の景色を映し出します。壁に掲示するには,写真のようなフックをつけてヒートンでつり下げました。授業の時には,これをはずして,左の写真のように机の上に置いて見せることを想定しています。

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まだ,木工室に2台しか壁掲示にできていませんが,金工室とコンピュータ室と技術準備室にも今後同様の掲示をしたいと思います。合計8台あれば授業の導入はばっちりです!

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それから最後に,使ったのは全ていわゆるモバイルをターゲットにした携帯用のノートPCです。A4のノートだと液晶がでかいのであんまりおすすめできません。また,これを見ていた同僚からデスクトップの自作PCもあるよといわれたのですが,デスクトップ用の部品は大きすぎて壁掲示できません。モバイルノートサイズがおすすめです。


投稿者: 川俣 純(茨城県)

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