Luantiを使った仮想空間上の共同プログラミング

Luantiを使った仮想空間上の共同プログラミング

Luanti(ルアンチ・旧Minetest)とは、Minecraft風のオープンソースのボクセルゲームエンジンです。無料で利用でき、プログラムの改変も可能です。仮想空間上のワールドで複数ユーザーが同時に構造物を建築し、リアルタイムでワールドを変化させることができます。Mesecons(メセコン)というMODを導入することで、Minecraftにおける「レッドストーン回路」と似たような回路を作ることができ、プログラミングの教材としても活用できます。

使用端末:Luantiが動作可能なPC(Windows, macOS, Linuxなど)
入手先:
Luanti 公式サイト https://www.luanti.org/
Mesecons 公式サイト https://mesecons.net/

教材の使用法
教師PC・生徒PC共通
公式サイトからLuantiをダウンロードし、インストールする。
Luantiを起動し「ゲームをインストール」→「Minetest Game」をインストールする。

教師PCのみ
「MOD」の項目から「Mesecons」をインストールする。

「ゲームスタート」→「新規作成」でワールドを作成する。
「ホストサーバー」にチェックを入れ、名前(何でもOK)を入力し、「ゲームホスト」を押す。パスワードは空白でもOK。

生徒PCのみ
「ゲームに参加」を選択
教師PCのIPアドレスとサーバーのポート(デフォルトは30000)を入力する。
名前(何でもOK)を入力し「登録」を押す。登録は最初のみで、2回目以降の参加時はログインを押す。パスワードは空白でもOK。
※クラス全員が同一のワールドに入るには、ホスト側で同時接続数を増やす必要あり。minetest.confのファイルに「max_users = 50」と設定すれば、50人まで接続可能になります。

教材の活用例
・ランプ点灯:感圧板(Stone Pressure Plate)を踏むとランプ(Mesecon Lamp)が点灯します。

・ピストン起動:感圧板を踏むと粘着ピストン(Sticky Piston)が起動します。

・遅延:感圧板を踏んでしばらくしてからランプが点灯します。(Delayerを使用)

・AND回路:2枚同時に感圧板を踏んだ場合のみランプが点灯します。(AND Gateを使用。他にもOR Gateとか色々あります。)

繰り返し:3秒おきに謎の花(Blinky Plant)から信号が発せられ、ピストンが上下動を繰り返します。

隠し扉:感圧板を踏むと門の中のブロック(Ghoststone)が消えます。

警報ランプ:プレイヤーがPlayer Detectorに近づくとライトが点灯します。

エレベーター:左のレバーを倒すとエレベーターのブロック(Vertical Movestone)が上に移動します。左のレバーを戻してから右のレバーを倒すと、下に移動します。

乱数(Luacontroller)
感圧板を踏むと赤・青・?のLightstoneのどれかがランダムで光ります。Luacontrollerという部品を設置して、スクリプトを記述して使います。被覆ケーブル(Straight Insulated Mesecon)は平行に敷設できるので、回路を小型化できます。

応用・発展
・LWScratchというMODを導入することで、Minecraft Educationの「エージェント」と似たようなロボットプログラミングも体験できます。ロボットがプログラムに従って作動し、自動的にブロックを設置していきます。

無料でMinecraftと同様の教育効果が得られ、Minecraftより動作も軽いです。Minecraftを導入するだけの予算・設備・授業時間が確保できない場合の選択肢として検討してみてください。


投稿者:大藤泰生(兵庫県)

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