製図で間違いさがし
2013/10/22
1.製作した動機
私の勤める地域では、毎年、その年に担当する市や郡の代表が授業を公開しています。一昨年(2011年)に実施された公開授業に参加しました。 製図のまとめの授業で、先生の描かれた図から間違いを探すという授業を実施されました。寸法記入や線の違いなど色々な間違いがありました。その時の、生徒は楽しそうに授業を受けていました。班対抗というアイデアも面白かったです。
間違いさがしのアイデア、班対抗で行うというアイデアはとても面白く、私の生徒も楽しく授業を受けてもらえると思いました。 しかし、私の授業のすすめ方では、同じワークシートを使って授業をするためには、あと2~3時間製図にかけないといけないなと感じました。 その後の製作の事も考えると、私は製図にかける時間はそんなに多く取れないと思いました。
そこで、各図法の説明をし、その後間違いさがしが出来ないかと考え、問題数を減らし、間違いも簡単にした学習プリントを作成しました。
2.本作品の種類
キャビネット図、等角図、第三角法による正投影図の3種類を作りました。第三角法による正投影図は、間違いさがしというよりは、 クイズになっています。
班対抗で行っており、楽しそうに間違いを探しています。生徒の感想では、「楽しかった」や「次は、全部見つけるぞ」など前向きのものが多いです。 中には、「全く分からんかった」など、厳しい意見もあります。(書き方が分からなかったのか、間違いが分からなかったのかですが、間違いが・・という生徒が多いです。)
班対抗で行う利点もあるのですが、逆に、できる生徒がパッと一人でやってしまうというケースもあり、「一人ではなく、みんなでやってね。」「見つけた人は、まだ見つけていない人に教えてあげてね。」など 声掛けをしていますが、難しいです。
3.授業の流れ
- ノートを利用し、各図法でのルール(書き方)を説明します。
-
質問等を受けつけます。
※ この場では、なかなか質問が出てきません。 -
班対抗で、間違いさがしをさせます。約15分間です。
※ 対抗意識を向上させるために、最後の班には「黒板消し」など簡単な片づけを手伝ってもらっています。
※ テストのように、裏向きで配布し、「はじめ」の合図で一斉に始めるようにしています。 - 答え合わせ。
- ノートにて、練習問題で、書き方の練習。※ 終わらなかった練習問題は、宿題。
-
最後に、”書き方のコツ”と題して、立方体や直方体を書いてから、いらない部分を消すといいよと、黒板を使って実際に描いて説明しています。
という流れでやっています。 生徒は楽しそうに取り組んでいますが、残念ながら技能の向上には至っていないように感じます。
寸法については、製作で製図をする時に扱っています。
投稿:三浦 巨樹(福岡)
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