リレー式半加算器の製作
更新:2014.4.13
最近の学生さんはリレーを知らないので、リレーの紹介も兼ねて、論理回路の勉強で必ず出てくる「半加算回路」をリレーを使って作ってみました。
■原理
半加算回路は、AとBの2つの入力に対し、下表のような関係が成立する回路です。Sは計(sum)、Cは桁上げ(carry)で、AとBの2進数の加算の結果をあらわします。
これを論理式であらわすと次のようになります。

この論理式をリレーの接点で表すと次のようになります。
■製作
リレーは、941H-2C-5Dという動作電圧5V、2回路のものを使いました。リレーに電流が流れないときにつながっている接点(NC接点という:Normally Contact)と、リレーに電流が流れるとつながる接点(NO接点:Normally Open)があります。本当は下図のような透明で中が見えるリレーがいいのですが、入手できず、中が見えないリレーとなりました。

スイッチはタクトスイッチと呼ばれるものです。LEDは入力は赤色、出力のSは青色、Cは緑色にしました。
回路はユニバーサル基板SunhayatoのICB-88を使いました。
配線図や配置図を見て、はんだ付けしてください。


(図と写真は配線の仕方が少し異なります)
■動作の様子
AまたはBのみを押す
AとBの両方を押す

投稿:おぎのかずとし(大阪工業大学)
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