ロボコン報告書２０２１

コロナ禍の令和２年度，全国創造ものづくり教育フェアの一環として行われてきた創造アイデアロボットコンテスト全国中学生大会が延期となりました。全国でロボット製作に取り組んできた多くの中学生の活躍の場が失われたのです。しかし，これを機に多くの地区で独自のロボットコンテストが立ち上がりました。ここに掲載するのは，全国大会や前年度までと同様の地区大会が開催できなかった地区で試行錯誤しながらロボコンに情熱を注いだ80チームのロボコン報告書です。

Young Maker’s Robocon実行委員会では，昨年度2020年2月に開催された Tsukuba Mini Maker Faire 2020 に向けて開催された中学生ロボコン茨城で，その出場チームおよび全国の有志のチームに報告書提出を求め，この gijyutu.com 上にロボコン報告書を掲載させていただきました（CCBYにてロボコン報告書を提出します。）。コロナ禍の今年度，我々はこのロボコン報告書であれば，どんなにルールが違おうと互いのロボットのアイデアを交流することができると気づきました（2020年度　全国各地のロボコンルール紹介）。そして，オンラインで全国各地のロボコン担当の先生方と議論し，2020/12/7～2021／1／15を〆切りとして全国にロボコン報告書の提出を呼びかけたのです（Young Maker’s Robocon「ロボコン報告書」コンテスト開催！）。

以下に今年度のロボコン報告書コンテストに提出された80チームのロボコン報告書を掲載します。全国各地の様々なルールの元に製作されたロボットの報告書です。一つ一つ読んでいただければわかりますが，そこにはそれぞれのチームの様々な工夫やこだわりが詰め込まれています。そして，彼らはこの報告書を提出するにあたり，CCBYの条件で報告書を提出してくれています。CCBYとは，誰の著作物かという以外のあらゆる著作権を著作者自らが放棄することで，誰もが自由に参考にすることができることを宣言するものです。なぜCCBYを自ら名乗るかといえば，ここに報告書を提出した全国の80チームの全てが自らの学びを，自分の学校だけでなく，全国でロボコン取り組む中学生の参考にしてほしいと考えているからです。

掲載する80チームの報告書は，その報告書を参考にしたことを明記することで，自分たちのロボット製作に他に何の制限もなしに活用することができます。来年度，ここにさらに全国各地のロボコンの取り組みが積み重ねられていくことを願ってやみません。

2021/01/30　Young Maker’s Robocon実行委員会