マインクラフト風のボクセル式3Dプリンティング

マインクラフト風のフリーソフト・Luanti(ルアンチ)を使って、ゲーム感覚で3Dモデリングしたデータを3Dプリンターで出力してみましょう!

はじめに

Luantiとは、Minecraft風のオープンソースのボクセルゲームエンジンです。Minecraftと同様にゲーム感覚で3Dモデリングが可能であり、MODの導入で3Dプリンターからのモデル出力も可能になります。

セッティング

使用端末:Luantiが動作可能なPC(Windows, macOS, Linuxなど)
入手先:
Luanti 公式サイト https://www.luanti.org/
STLport MOD https://content.luanti.org/packages/ofg/stlport/

  1. 公式サイトからLuantiをダウンロードし、インストールする
  2. Luantiインストールフォルダ内の「mods」フォルダにSTLport MODを導入する
  3. Luantiを起動し「ゲームをインストール」→「Minetest Game」をインストールする

ワールドの作成

「ゲームスタート」→「新規作成」でワールドを作成する。

  • ワールド名:任意
  • マップジェネレータ:flat
  • マップジェネレータフラグ:全てオフ
  • マップジェネレータ固有のフラグ:全てオフ

「クリエイティブ」にチェックを入れ「ゲームプレイ」

基本操作

  • WASD:移動
  • スペース:ジャンプ
  • K:飛行モード(スペースで上昇・Shiftで下降・もう一度Kを押すと解除)
  • I:インベントリ
  • マウス:見回す
  • 左クリック:破壊、パンチ
  • 右クリック:設置、使用
  • ホイール:アイテム選択
    ※CapsLockを押すとキー操作不能になる!(もう一度押すと解除)

モデリング


一面フラットな世界になっているので、地面上に自由にモデリングしましょう。

「砂」ブロックは重力で下に落ちていくので、完全にサポート材不要のモデリングをするのに便利です。

範囲指定

  1. 出力したい範囲の始点に立つ
  2. 「/」キーを押す
  3. 「stl1」コマンドを実行
  4. 「K」キーで飛行モードに
  5. 出力したい範囲の終点(始点の対角線上の空中)まで飛んでいく
  6. 「/」キーを押す
  7. 「stl2」コマンドを実行/li>

<

STL出力

「/」キーを押して「stlport <ファイル名>」コマンドを実行。

Luantiインストールフォルダ内の「worlds」フォルダ内にSTLファイルが保存されます。


デフォルトではブロック1個で1mmのサイズになっています。3Dプリンターのスライサー側でサイズ調整してください。

期待される効果

  1. CADの操作に不慣れな生徒でも、ゲーム感覚でモデリングが可能になる。
  2. 形状によってはCADよりもモデリングが容易になる。
  3. 砂ブロックの使用により、重力を意識したモデリングができる。
  4. 一般的な3Dプリンター(ノズル径0.4mm)で造形不可能な細かい形状になる恐れがない(1ブロック1.0mmなので)
  5. ブロックを1つずつ置いていく不便さを体験することで、CADの利便性に気付ける。

Luantiは無料でMinecraftと同様の教育効果が得られ、Minecraftより動作も軽いです。Minecraftを導入するだけの予算・設備・授業時間が確保できない場合の選択肢として検討してみてください。

Luantiでモデリングされた校舎を3Dプリンターで出力(1ブロック1mm)

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投稿者プロフィール

大藤 泰生
大藤 泰生
関西学院中学部(兵庫県)技術科教員

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