体験しながら身に付ける「情報リテラシー学習ラボ」

デジタル社会を生きる子どもたちに必要な力は、知識として「知っている」だけでは十分ではありません。SNSへの投稿、生成AIの利用、写真の扱い、情報の真偽の判断など、日常に近い場面で「自分ならどうするか」を考え、判断できることが大切です。
そこで紹介したいのが、全16テーマを体験的に学べるWeb教材 「情報リテラシー学習ラボ」 。

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https://information-literacy-edu.web.app/index.htm 

開発:高野健人
▶ 使い方ガイド

クイズやシミュレーションで、情報との関わり方を考える

本教材は、説明を読むだけの教材ではありません。クイズやシミュレーターを操作しながら、情報が広がる仕組みや、判断の難しさを実感できるように構成されています。学習の最後にはキーワードや学習ポイントを確認できるため、個人学習にも授業での活用にも向いています。
例えば「デジタルタトゥー」では、ネット上に投稿した情報がどこまで広がり、なぜ消したつもりでも残り得るのかをシミュレーションで考えます。「写真の落とし穴」では、何気なく投稿した写真から、写り込みや位置情報を手掛かりに生活の情報が推測される可能性に気付きます。

身近な情報モラルから、情報技術の仕組みまで

扱うテーマは、SNSや生成AIに関する情報モラルだけにとどまりません。情報を安全・適切に扱う力と、情報技術の仕組みを理解する学習を、次の16テーマで幅広くカバーしています。

  • 生成AIとのつきあい方
  • デジタルタトゥー/写真の落とし穴/伝わらない文字
  • フェイクを見破れ!/著作権を知ろう/情報セキュリティ
  • フィルターバブル
  • アナログ・デジタル/ビットと2進数/解像度と画質/音のデジタル化
  • ネットワークの基礎/アルゴリズム
  • 双方向性のあるコンテンツ/計測・制御

「フィルターバブル」では、SNSのアルゴリズムによって自分に近い情報ばかりが表示される状況を疑似的に体験します。「アナログ・デジタル」「音のデジタル化」「ネットワークの基礎」などは、目に見えにくい情報技術の仕組みを、アニメーションや操作を通して捉えることができます。

「ひとりで」と「クラスで」を選べる

各テーマには、個人で取り組むための 「ひとりで」 と、授業で活用しやすい 「クラスで」 の入口が用意されています。
授業では、次のような流れで使えそうです。

  1. 導入で「クラスで」版を提示し、身近な場面について全体で予想する。
  2. 生徒が「ひとりで」版でクイズやシミュレーションに取り組む。
  3. 気付いたことや判断の根拠をペア・グループ・全体で共有する。
  4. 最後に、日常の行動や情報との関わり方に引き寄せて振り返る。

とくに重要なのは、正解を確認して終えるのではなく、なぜそう判断したのか、別の立場から見るとどう見えるのかを話し合うことです。教材で得た実感を、情報を主体的に扱う判断力へとつなげることができます。

情報活用能力を、日常の選択につなげるために

生成AI、SNS、検索、画像、ネットワーク、センサーを使った自動化まで、子どもたちの生活と社会は情報技術と深く結び付いています。本教材は、それらを「気を付けましょう」という注意喚起だけで終わらせず、仕組みを理解し、根拠をもって行動を選ぶ学びへとつなげてくれます。

技術分野での「情報の技術」の学習や、小学校から中学校への接続を意識した情報活用能力の学習にも、ぜひ活用してみてください。


投稿者:高野健人(長野県)

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