光通信<改良版>

ラジカセの出力に豆電球をつなぐと、音によって明るさが変わります。そこで、太陽電池にスピーカーをつないで、豆電球の光を受けると、アララ、不思議、音が聞こえてきます。
この光通信の実験は、96年度技術教育研究会全国大会の講座で、長野・原中学校の村松先生が行われたもので、参加者一同いたく感動したものでした。

大変簡単にできる光通信の実験なのですが、難点は若干音が歪んでしまうことです。それは、ラジカセの音声信号の負の部分が豆電球の明るさでは反転してしまい正になってしまうために起こります。そこで、少々面倒ではありますが、この点を改良した光通信の装置を作ってみました。

ポイントは、出力の負の部分をそのままどのように残すかです。結論としては、電池の電圧でシフトさせることで解決しました。
下図が改良版の図です。

図中のLは、鉄心入りコイルで、鉄のボルトにエナメル線を数百回巻いたものを使います。このLはラジカセの音声信号に対しては負荷になりますが、電球を点灯させる直流回路に対しては負荷にならないようにするためのものです。
私は、M5×50の鉄製ボルトに、0.5φUEW3500回巻いたものを使っています。次に懐中電灯の改造です。使い古しのものでしたら、スイッチの部分から線を2本引き出せばよいでしょう。まだ使用中のものでしたら、次の要領でどうぞ。
懐中電灯の電離を入れるフタに4~5φの穴をあけます。(改造はこれだけ)

次に電離のフタの間に入れるセパレーターの作り方です。
両面プリント基板を使います。電池の直径と同じ径で丸く切ります。一カ所、線を引き出すミゾを削っておきます。両面に線をハンダ付けします。特に電池の-極に接する面はハンダを盛り上げておきます。
このセパレータを電池の-極の上にのせ線を引き出した後、ゆっくりフタをしめます。

【参考文献】  「のらねこの挑戦」岐阜物理サークル編著、新生出版、1996


投稿者:荻野和俊(京都府)

Print Friendly, PDF & Email

Follow me!

関連するお勧め教材


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください