ボール盤を可動式にする

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安定と固定が大前提ですが,工作機械を自由に配置できると作業効率が大きく高まります。最近の工場などではベルトコンベア式よりも,セル生産方式と呼ばれる,生産するものに合わせて柔軟に工作機械などを配置換えしながら生産効率を高める方法が広まっているとききます。中学校の技術室でもその時期の授業に合わせて工作機械や道具などを自由に配置できるのは大切なことなのではと考え,まず新たに導入したボール盤2台のために可動式の台をつけてみました。

先日倉庫に埋もれていた台を発見してきました。しかし,ボール盤の台として使うには多少低めで,当然ですが可動式にはなっていません。そこで少し持ち上げるために再利用した2×4材でひとまわり大きな枠を作り、ついでにキャスターもつけてみました。前の2つはロックできるものです。台を広げたことで安定感も増しました。ボルトナットと座金とキャスターで1台あたり2千円の投資です。

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ふりかえって一番高価だったのは,Φ12.1mmの金工用バイトでした。チャックで固定することのできる限界の太さです。2×4と金属の台の固定には,Φ10mmのボルトナットを用い,金属の台とボール盤の固定にはピッタリサイズのΦ12mmのボルトナットを使いました。

木工室,金工室,準備室,時には理科室へと簡単に移動できます。そして2×4材で幅を大きくしたことで安定して,キャスターをロックすれば動くこともありません。中学校の技術室でもその時期の授業に合わせて工作機械や道具などを自由に配置できるのはとても便利です。今回のボール盤2台に続き,次は導入されたばかりのスライド丸鋸,簡易の自動鉋盤,帯のこ盤などをキャスター付きに改良してみたいと思います。

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投稿者: 川 俣  純(茨城)

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kawamata
つくば市の中学校で技術科教師をしています。
10年後を考えて実践の毎日です!

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