BOOK-END&CD-IN!(CDラック付きブックエンド) “BOOK(CD)END”  ユニット式マルチボックスの改良形 練習題材

2006/08/22

課題として考えたこと
・いろいろ使えるように設計したため、使用目的がはっきりせず、実用面で問題があった。
・使用目的がはっきりしないため、「身の周りを考えて構想をたて、作品を設計する」という流れのシュミレーションができなかった。(構想をたてることが苦手、困難な生徒が多い)
・4つの接合が組み継ぎのため、作業の難しさがあり、同一作業で時間がかかった。
・切断の失敗から直角が出にくく修正もしにくいため、作品の仕上がりに問題があった。
・木材加工で主な接合である釘接合が含まれず、練習題材として不足であった。

CDラック付きブックエンドの構想(自由製作の設計の参考になるように!)
 ・使える材料を考える→長さが900mmなので大きい作品は難しい
 ・いつも使う机の上で使えるものがいいなぁ!
 ・僕の机上は本や雑誌、どんどん増える音楽やソフトのCDが整理できていない
  (身の周りの困っていることや問題点を考える→生活をより良く改善したい!)
 ・でも本立てはあるし、もう一つ置くスペースは無いし…
 ・CDが入って本が立てられるブックエンドはどうだろう!
  材料は900mmあればできそうだし、CDも本も整理できて便利!
 ・CDの大きさを測ってラック部分の寸法&本が立てやすいブックエンドの高さを決める!
  CDの大きさは幅140mm×高さ125mm ⇒高さを160mm程度にすると文庫本も入る!
 ・構想図を書いてみよう! → キャビネット図 or 等角図 (寸法記入の方法)
 ・木取りの計画をしてみよう!(切りしろを考えること)

 *上記のように構想を立てた流れを説明すると、自由設計の方法も分かりやすく意欲も高まる。

 製作で多くの木工技術が練習・経験・習得ができる。
*木工技術:さしがねを使った基本的なけがき作業

        のこぎり引きによる切断 のこぎり(胴付きのこぎり)による精度を求める切断
        追入れのみによる切削(のみを使った経験はほとんど無く今年度は210人中2人)
        木工やすりによる仕上げ(角を丸くすることにより曲面加工)⇒デザイン
        ベルトサンダーや木口削り機、組やすりによる仕上加工(修正、仕上げ)
        釘打ちによる接合(すぐ曲がると苦手意識を持つ生徒が多数)
        下穴あけ(キリ、卓上ボール盤)…工作機械を使わせる導入と安全教育
        サンドペーパーによる表面仕上げ…面取りや仕上げの大切さを体感する
        塗装(クリヤラッカー又は木部用ペイント:色を付けたがる生徒は多い)
 


 …20mmは無いと端が欠けることがある

組み継ぎ用のほぞ加工
 *精度の高い切断にチャレンジ
 *のみでの加工

 *bはaの約1/2


材料取り(練習題材なので切りしろを5mm取れる or 3mmにしてAの寸法で調節する)

ラワンベニア合板 178×900×12mm(丸のこ盤でカットして配布)


・・・完成図・・・
・3ヶ所を釘打ちにしたため、組み継ぎのずれがカバーでき、
完成度は高い。(写真はクリヤラッカー2回塗装)
・CD、文庫本が収納でき、ブックエンドとしてはA版B版の大き
な本が立てられる。また、組み継ぎの部分がストッパーとなり、
上部を小物置きとして使うこともできる。


 

 


投稿者:広島市立庚午中学校 福場誠二

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


投稿者:福場誠二(広島)

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