乳牛の飼育をゲームで体験!シナリオゲーム教材「もーもーカンパニー物語」
著作:信州大学教育学部・村松研究室
制作:船崎陽里&村松研スタッフ
取材協力:株式会社ファームノート中標津牧場
開発環境:TYRANOSCRIPT
乳牛を健康に育てながら、たくさんの、おいしい牛乳をできるだけ低いコストで生産する――。
そんな酪農の仕事をゲーム形式で疑似体験できる教材が、「もーもーカンパニー物語」です。
プレイヤーは乳牛飼育プロジェクトのリーダーとなり、牛の成長や健康状態を考えながら、飼料や飼育環境、健康管理などに関するさまざまな判断を行います。
「もーもーカンパニー物語」オンライン実行
https://gijyutu.com/kyouzai/moo_moo/

「乳量・品質・コスト」のバランスに挑戦
乳牛の飼育では、単に乳量を増やせばよいわけではありません。
高品質な牛乳を生産するためには、乳牛の健康や飼育環境に配慮する必要があります。しかし、設備や飼料、健康管理を充実させるほど、コストも増えていきます。

「もーもーカンパニー」では、飼育作業を選択するたびに、次の3つの数値が変化します。
「乳量」「牛乳の品質」「飼育にかかるコスト」

ある項目を優先すると、別の項目に影響が出ることもあります。すべてを最大にすることは難しく、限られた条件の中でどのような飼育方法を選ぶかがポイントです。
これは,技術の見方・考え方である「最適化」の考え方につながります。
まずは挑戦、失敗を生かして再チャレンジ
ゲームは、乳牛の飼育の流れに沿って進みます。
最初のステージでは、詳しい知識を持たない状態で飼育に挑戦します。思うような結果にならなかったり、極端な判断によって乳量・品質・コストのバランスが崩れたりすることもあります。
その後、乳牛の成長や初乳、飼料、健康管理などの基礎知識を確認し、再び飼育に挑戦します。2回目は、得られた情報やアドバイスを参考にしながら、自分たちでよりよい方法を考えて選択します。
一度目の結果を踏まえて、どの判断を変えるか。ゲームの展開を楽しみながら、飼育方法を工夫できます。




最新の酪農技術も登場
「もーもーカンパニー」では、一般的な乳牛飼育の流れだけでなく、センサーやAIなどを活用した現代の酪農にも触れられます。
乳牛の行動や健康状態をデータで把握し、適切なタイミングで管理するスマート酪農の仕組みなど、普段はなかなか見ることのできない飼育現場をシナリオの中で体験できます。
※教材の内容は、株式会社ファームノート中標津牧場様への取材・相談を通して作成されており、実際の酪農現場を踏まえた構成となっています。

最後に待っているのは、どんな賞?
ゲームの最後には、それまでの選択によって得られた乳量・品質・コストが集計されます。
評価は一つの数値だけで決まるのではなく、3つのバランスによって変化します。うまくバランスを取ることができれば、「ナイスバランス賞」などの結果が表示されます。

教室から酪農の現場へ
学校で乳牛を実際に飼育することは、施設や時間などの面から簡単ではありません。「もーもーカンパニー」は、1人1代台端などを使い、短時間で乳牛飼育の一連の流れを疑似体験できる教材です。
牛乳が私たちの手元に届くまでに、酪農家がどのようなことを考え、どのような技術を使っているのか――。
身近な牛乳の向こう側にある酪農の仕事を、ゲームを通してのぞいてみませんか。

投稿者:船崎陽里&村松浩幸(信州大)
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