物の形と工夫に気づく人になろう
物の形と工夫に気づく人になろう
~アイデア発見シートへの取り組みから~
1.「シャーペンを分解して材料や形の工夫に気づこう」をテーマにまず個人で考えさせます。
分解しただけで満足する生徒がいるので、「時間内に『分解』『観察』『スケッチ』『組み立て』をすること」の大切さを繰り返し話しておきます。一年生はそれぞれの行程で時間設定をしておくとうまくいきました。また、「分解→元に戻すことができる」「破壊→壊す」と、分解と破壊の違いも伝えておきました。
2.次に、ものづくりの工夫と進め方(開隆堂P22)をするときに、班ごとに簡単プレゼンをさせました
(1)書く道具、消す道具、切る道具、貼る道具、まとめる道具、収納する道具の6つから班で一つ選ばせ、選んだ道具に関係するものをさらに一つに絞り、スケッチと工夫を考えさせる。
(2)工夫は、ものづくりの観点と照らし合わせやすいよう、使いやすい機能、丈夫なつくり、安全性、適した材料、環境とエコ、安価、の6観点を指定しておく。
(3)各自でプリントに書いてみる時間を5分、班で画用紙にまとめる時間を10分。イラストに自信がなければ実物を投影しても良いとしておく。
3.教室掲示にも使える「アイデア発見シート」があっという間に完成しました。
4.授業の感想から
5.「物の形や工夫」に興味を持たせたところで夏休みに「アイデア発見レポート」の宿題を出します。
(1)評価の仕方
長期休暇明けの最初の授業で集めます。列ごとに集め、ちょっとシャッフルしておき、書画カメラで大画面に投影しながら全員の前で評価します。いいところを誉め、課題があるところは「こうしたらいいね」とアドバイスを書き込みます。こうすることで、子どもたちはどんなレポートがAをもらえるのかが明確になります。また、大画面に映し出されるので、適当に書いてくる生徒は減ります。授業中に評価までやるので、時間を効率的に使えます。
(2)同じ課題を5回出す(1年の夏・冬・春、2年の夏・冬)
同じ評価基準で同じ課題を出すことで、子どもたちは次のチャンスをもらいます。「次こそは」、と頑張って書いてくるようになります。5回目には全員Aのレポートを書けるようにするつもりでやらせます。
(3)掲示について
いいものを掲示しておくと、長期休暇前に子どもたちが参考に見ていきます。そこでも評価基準を明確にしておきます。教室横など目立つところに掲示すると、他教科の先生にも技術科を理解してもらえます。
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投稿者:辻さやか(福岡県)
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