目で見る自己誘導作用と相互誘導作用

更新 2008年3月27日

自己誘導作用とは、コイルに流れる電流が変化したとき、磁束も変化するので、この磁束の変化を打ち消すようにコイルに逆起電力が生じる現象です。コイルにつないだ電池を入れたときや切ったときに、瞬間的に大きな電圧が生じます。

相互誘導作用とは、2つのコイルを磁気的に結合しておき、一方のコイルの電流を変化させると、他方のコイルにそれが伝わるというものです。この原理を利用して変圧器がつくられています。

今回は、電磁石とLEDを使って、これらの現象を目で見てみようと思います。


目で見る自己誘導作用

LED(発光ダイオード)が光るには、一般に1.6V~3.3Vくらいの電圧が必要なので、乾電池1個でLEDを点灯することはできません。
しかし、自己誘導作用で高い電圧を発生させてやれば、一瞬ですが、LEDが点灯します。
最初に、電池をつないでLEDが点灯しないことを見せてから、実験するといいでしょう。
LEDの接続は、通常と逆で、電池の(-)側にLEDの足の長い方(アノード)をつなぐようにします。

magnetA.jpg (16186 バイト)


目で見る相互誘導作用

ここでは電磁石が2つ必要です。電磁石の先端をきちんとくっつけて実験します。
電磁石Aに電池をつなぎます。電池は2個以上必要です。
電磁石BにLEDをつなぎます。
電磁石Aにつないだ電池の線をはずすと、その瞬間、電磁石BにつないだLEDが点灯します。
(点灯しない場合は、電池の極性を逆にしてみてください)
2つの電磁石の間の距離を離すと、もう点灯しなくなります。

magnetB.jpg (17770 バイト)


投稿者:おぎのかずとし(京都市立伏見工業高校・昼間定時制)

 

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投稿者プロフィール

kawamata
つくば市の中学校で技術科教師をしています。
10年後を考えて実践の毎日です!

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