「フレンチクリート」を用いた技術室壁面収納
技術室のイチオシ自慢ポイント。
側面後方の壁に手を加えて、「フレンチクリート」の手法でよく使う道具類を見せる収納にしています。
元々は窓があった場所ですが、校舎改修のタイミングで交渉して壁にしてもらい、そこへDIYにて12mm合板を捨て貼り&9mmのOSBボードを重ね貼りして強度を上げました。そこへ、45度にカットしたレールを均等幅で取り付け、諸々の工具を納めるアタッチメントを作成して引っ掛けるようにして取り付けています。
横幅は約4m、かなり大型の収納になりますが、一目で数や状態が把握できるので、物の管理が格段に楽になりました。生徒が自主的に準備や片付けをしてくれますし、こだわる生徒は向きまで揃えてくれます。
その他、アタッチメント毎で移動ができるので、授業で使う物は手前へ持ってきたり、学年毎に仕分けてみたり、本当に必要の無い時は外して準備室へ片付けてしまったりもできます。
(今後、準備室の壁にも設置予定です)
生徒が自主的に管理しようとする態度が育っていく気がしています。生徒指導上配慮が必要な学校では難しいかもしれませんが、ぜひ参考にされてみて下さい。
作り方は、「フレンチクリート」「french cleat」で検索すると沢山出てきます。国内ではあまりみないので、海外のサイトや動画の方が参考になります。
手前のロールキャビネットの中に、ノコギリやドリル刃などの安全に管理したい物を収納し、鍵が掛けられるようにしています。
私が赴任したとき、日常的に他の先生や生徒が技術室にある道具や材料を許可なく持ち出す事が横行しており、しかも所定の場所がない為、どこに戻せば良いのか、どこに戻されたのか分からないという事態が常態化していました。そこで、この収納を考えついた訳です。
現在は『自由に使って良いけど、元の場所に戻すように』と徹底し、外へ持ち出す場合は紙切れに氏名を記入して道具と差し替え、図書室ていう「代本板」のようなシステムにして管理しています。『見える化』の好事例が生徒に伝わっている事を願っています。
徳光 慧(山口県)
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