ランド法によるプリント基板製作法
2011/09/08
ランド法はエッチングをせずに独自のプリント基板を作る方法です。そのため、万能基板に配線するよりも簡単で確実な配線が可能です。また、回路図との関連もつけやすく、配線後の点検も容易です。
ランド法は、プリント基板の銅はく面に、5mm角プリント基板の切れ端を銅はく面を上に接着し、これをランド(配線用の中継点)として利用する方法で す。プリント基板の銅はく面全体がアースとしてはたらくので、高い周波数でも安定した動作になります。低周波で使用する場合は、プリント基板でなくプラス チックの上にランドを貼り付けてもかまいません。
【準備】
(1)回路図からランドにするポイントをひろいだし、表示します。
(2)グラフ用紙の上に、実際に部品を置いて、ランドを置く位置をグラフ用紙に記入します。
(3)部品の配置やランドの位置から、土台となるプリント基板の大きさを確定します。
回路図 ランド図をつくる
【プリント基板からランドをつくる】
(1)プリント基板から5mm幅の短冊状にPカッターで基板を切り出します。
(2)短冊状の基板をニッパで5mm角に切ります。これを必要数だけつくっておきます。
Pカッターで切る
たくさん作っておく
【基板の製作】
(1)グラフ用紙に描かれたランドの位置を見ながら、プリント基板にランドを瞬間接着剤で貼りつけます。
(2)ランド部分にハンダを溶かしてのせておきます。
(3)ランド間の配線をする場合は、最初に配線をしておきます。
(4)部品の足の長さをランドの間隔にあわせて切り、両端をハンダメッキします。
(5)部品をハンダ付けします。
製作した基板
【参考文献】
▼『作りながら理解するラジオと電子回路』今井栄著、CQ出版社、2010年9月
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