DIY工房IZUMI訪問・その1 工具類等のラック製作&収納術

2013/03/05


中学校の社会の先生として,体験的かつダイナミックな実践を様々生み出されてきた川上泉先生の「DIY工房IZUMI」を訪問させていただきました。技術の先生方も学ぶことが多々の素晴らしい工房です。そこでそのレポートの第1回として,工具類の収納ラックやその収納術をお伝えします。このギジュツドットコムでも,工具等整備技術室整備の記事がありますが,川上先生の工房の様子は技術室で役立つことも多いでしょう。
 訪問大歓迎!とのことですので,技術教育関係者の皆さんは是非一度訪問されることをお勧めします。 
 

 「DIY工房IZUMI」の収納は,1)空間の有効利用,2)移動への配慮が特徴だと感じました。以下,写真を見ながらどうぞ。

 縦型ラック
 一見普通の棚ですが,左右のサイドには大型の治具や1000mmの鋼尺もかけられるようになっています。また,鋼尺やスコヤも ただかけるだけではなく,角材を左右に挟み込むことで振れてぶつかったりすることを防いでいます。しかも各種定規が綺麗に収まるように配置も工夫されてい ます。そして,各種ラックにはキャスターが付いていて,作業状況によってすぐに移動できるように配慮されています。
 ラックの裏側を覗くと,各種鋸が二段で収納されています。

  
  

 スピンドルサンダーラック
 同様にスピンドルサンダーの大も側面にはニッパやペンチ類がかけられるようになっています。また,各工具が型取ってあるので, どこに掛けたらいいのか,パッとわかるようになっています。こうした配慮は使えそうですね。台の中には引き出しも有るし,台の上部も縁に角材がつけられて おり,隙間にちょっとした工具や材料がおけるようになっています。こうした細部への配慮はさすがですね。
  
 
 
工作台
 工房の中央には,メインの工作台がありますが,こちらもやはりキャスターが付いていて移動可能になっています。ストッパーも付 いていますね。さらに他のラック同様,側面には玄翁などが複数収納できるようになっています。こうした空間利用と移動への配慮は様々に活用できそうです ね。
  
   
 
製作材料
 台やラックの製作には,ネダノンと呼ばれる24mmの構造用合板を多用されているとのことでした。調べてみると,建材だけあって厚さの割に安いのですね。例えばこちら。これはいいです。構造用合板を活用すれば安価にかなり厚手のものが作れそうです。
 順次レポートしていきますので,お楽しみに!

投稿:村松浩幸(信州大学)
  

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