micro:bitによるアミューズメントゲーム制作
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アミューズメントゲームとは,ストラックアウトや輪投げ,モグラ叩きなど,体験を含む大型ゲームのことです。
ボールが当たったり,叩いたりすることをセンサで読み取り,LEDやブザーで光や音を演出し,幼児を楽しませることを目的としました。
構造体の強度やセンサー部の仕組み,処理のプログラミングなど,これまでに学んだことをいかした統合的な学習活動です。特に,課題を見つけて改善する力を育てることをねらいとしました。
アミューズメントゲームには,模範モデルなどはありません。ゲームの内容や遊ばせ方を決めるのは,班ごとの話し合いです。
そのため,近隣の幼稚園に協力してもらい,事前に中学生と触れ合う時間を設け,幼児の特性や身体能力などを調査して,ゲームの開発を進めます。



micro:bitによるアミューズメントゲームの制御プログラムのしくみ
本実践では,ストラックアウトや輪投げ,モグラ叩きなどに代表されるアミューズメントゲームを題材に,計測・制御のしくみを学習します。
これらのゲームでは,ボールが当たる,叩くといった「人の動き」をセンサで検出し,その結果に応じて**光(LED)や音(ブザー)**を用いた演出を行います。幼児が楽しめる体験型の装置をつくることが目的です。
計測・制御の全体像
ゲームの心臓部となるのが,教育用マイコンボード BBC micro:bit です。
micro:bitは,センサからの入力を読み取り,その結果に応じて装置を制御する役割を担います。今回のシステムは,大きく次の流れで動作します。
1. センサ(マイクロスイッチなど)が反応する
2. micro:bitがセンサの状態を読み取る
3. 条件に応じてリレーモジュールをON/OFFする
4. リレーを通じてLEDやブザー,モータが動作する
このように,「入力 → 処理 → 出力」という計測・制御の基本構造を,実際の装置として体験的に学ぶことができます。
使用している部品と役割
本実践では,市販されているモジュール部品を活用しています。これにより,複雑な配線やはんだ付けを最小限に抑え,安全かつ確実に装置を組み立てることができます。
• micro:bit:センサの値を読み取り,制御を行う
• マイクロスイッチ:ボールが当たる,叩くなどの動作を検出するセンサ
• リレーモジュール:micro:bitの信号で電源のON/OFFを切り替えるスイッチ
• 12Vモバイルバッテリー:LEDやモータなどの電源
• LEDテープ・ブザー・DCモータ:光や音,動きによる演出
•その他,プラスチックダンボールやフェルト生地などゲーム部に必要なもの
micro:bitは小さな電流しか扱えないため,直接LEDテープやモータを動かすことはできません。そこで,リレーモジュールを介して電源の流れを制御しています。
制御ボード部品一覧
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プログラムのアルゴリズム
プログラムは一見すると複雑に見えますが,基本的な考え方は非常に単純です。
「センサが反応したら,スイッチを入れる」
「センサが反応していなければ,スイッチを切る」
という処理を,繰り返し行っているだけです。


※ プルアップ設定しているので、通常のセンサーの値は”1”となり、ボールなどが当たった時に“0”となります。
起動時の処理
まず,プログラムが始まると,micro:bitはセンサが接続されている端子(P12,P13)をプルアップ設定します。
繰り返し処理
次に,micro:bitはずっと次の処理を繰り返します。
• P12の状態を読み取る
o もし「0」なら,P0をONにする(リレー動作)
o そうでなければ,P0をOFFにする
• P13の状態を読み取る
o もし「0」なら,P1をONにする
o そうでなければ,P1をOFFにする
つまり,センサが押された(反応した)瞬間に,対応するリレーが動作するというしくみです。例えば,ストラックアウトを想定すると次のようになります。
• ボールが的に当たる
• マイクロスイッチが押され,センサ入力が「0」になる
• micro:bitがそれを検出する
• リレーがONになり,LEDが光る,ブザーが鳴る
この一連の動作によって,幼児は「当たった!」「成功した!」という達成感を得ることができます。
micro:bit周辺部品の組み立て
LEDを光らせるぞ
プログラムで動かそう
学習活動としての価値
このアミューズメントゲームの製作には,これまでに学習してきた
• 構造体の強度や材料の工夫
• センサの仕組み
• マイコンによる制御
• プログラミングによる条件判断
といった内容が,すべて統合されています。
また,アミューズメントゲームには決まった模範解答がありません。
幼児の特性や身体能力を調査し,「どうすればもっと楽しめるか」「安全に遊べるか」を班ごとに話し合い,改善を重ねていくことが求められます。このような活動を通して,生徒は単に装置を動かすだけでなく,
• 課題を見つける力
• 試行錯誤しながら改善する力
• 他者の立場に立って考える力
を身に付けていきます。
投稿者:猪狩克也(広島県)
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