「フレンチクリート」を用いた技術室訪問

「フレンチクリート」を用いた技術室壁面収納などで様々ご投稿をいただいている,徳光 慧先生の山口大学教育学部附属山口中学校技術室を訪問させていただきました。
詳細は上記紹介ページをご覧いただけるといいのですが,レール側,スタンド側それぞれ45度にカット(テーブルソーで45度カット)をしています。玄能などは結構な重量になりますが,大丈夫です。また,授業進行によって配置を変えることも簡単です。


ステンレス製のしっかりしたワークベンチとともに,クランプも綺麗に整理されています。

同様に,複数衣装ケース等を組み合わせて移動可能にした整理ユニットも興味深かったです。
キャスターを付けることで自由に移動可能かつレイアウトを変更できますし,衣装ケース利用ということでローコストにできる点もいいですね。

こうした様々な工夫について,徳光先生は,収納性の向上もさることながら,工具の状況が一覧できることで,生徒自身が未返却の工具について気がついたり,整理状況に気を使うなど,生徒自身が自ら工具管理を意識する点をあげられていました。
最近の授業のトレンドではないですが,

教員が頑張って工具等を管理→生徒自ら工具管理

という移行は,多くの技術室でも参考になるのではないでしょうか。

技術室にはレーザーカッターも置かれ,様々な活用がされていました。
 
技術室の机も綺麗にメンテされていました。天板はワックスできれいな仕上げ。各机にはミニちりとり&箒セットも。
また,強度を上げる補強もされていました。これらは技術部の生徒さんが取り組んでくれた成果とのこと。


なお,技術部の生徒さんは60名ほどもいるそうで,ロボコンや各種ものづくり,ガンプラ製作に至るまで,様々活動に取り組んでいる様子にも感心しました。
掃除機を可愛らしくデコったのも技術部の生徒さんのアイデアとか。

校舎改築の際に,2つの教室をくっつけ,アコーディオンカーテンで仕切るようにしました。
これにより倉庫などの収納部分と作業エリアをパッと区切ることができます。
収納とともに,こうして生徒自身が自ら取り組み仕掛けが様々設定されているのが印象的でした。

倉庫エリアでは,生物育成でメダカと水草の生育も取り組まれていました。
micro:bitでLEDを制御。LEDは,教育学部の堤健人先生の協力によるオリジナル基板で,生徒らが各色LEDの組み合わせや抵抗値計算などをして組み立てているそうです。

また,材料加工では,合板DL教材を使わているとのことでしたが,合板DLを大型化してのベンチも製作されていました。

他にも日頃の授業の様子や山口県内での技術教育の様子等,様座なお話を伺うことができました。
ご対応に感謝いたします。
これら紹介が,多くの技術室運営に役立てば幸いです。


取材:村松浩幸(信州大)

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