技術のわくわく探検記 2000.5.5.(2000.6.2.更新)
時計展 千葉工業大学 石川研究室・白井研究室
逓信総合博物館(ていぱーく)
「情報通信・放送イベント〜なんでもいちばん!からくり人形からマルチメディアまで〜」
東京都千代田区大手町2−3−1
「逓信総合博物館」からおたより届きました(^^) (2000.6.1.)
千葉工業大学の石川研究室・白井研究室が25年間にわたって製作してきた時計、約20点が逓信総合博物館で展示(2000年4月28日〜5月14日)されました。開催期間中の9日間に限り、白井靖幸先生(千葉工業大学工学部精密機械工学科)、石川隆三郎先生(千葉工業大学人文系)により、これらの時計について実演と説明が行われました。
技術史教育学会からの案内と石川隆三郎先生から招待券をいただきましたので、5月5日に見学に行ってきました。
日時計
携帯日時計
ペレキノン
平面日時計と補正表
平面日時計の原理模型
水時計
太陽の出ていない夜や雨の日でも使用できる水時計の歴史は古く、時を測る方法も「容器から水が流れ出てしまうまでの時間を単位時間とする」ものと、「流れ出る水の流量を一定にすることによって容器にたまる水の量で時間を測る」という2通りの方法があります。
クレプシドラ
沈む金属椀
オーバーフロー装置と「ししおどし」
クテシビウスの水時計
プラトンの笛時計(目覚まし水時計)
砂時計型水時計(ペットボトル水時計)
機械時計
機械時計の基本的な構成部分は「動力」「伝達」「調速」の3つからなっています。
「動力」・・・初期には、おもりの下がる力を利用しましたが、後にゼンマイが用いられるようになります。
「伝達」・・・時計を動かすための回転運動を伝える歯車と軸の組み合わせ部分です。
「調速」・・・「調速機」と「脱進機」で構成されています。「調速機」は初期には棒テンプが使われていましたが誤差が大きく、振り子時計が発明(1658年)されてから機械時計は実用的なもになりました。「脱進機」は時計の精度を大幅に向上させるのに寄与しました。
機械時計は「棒てんぷ式機械時計」−>「振り子時計」−>「アンクル脱進機」−>「レバー脱進機」の順に進歩してきました。
棒てんぷ式機械時計
ホイヘンスの振り子時計
アンクル脱進機付き振子時計
レバー脱進機付き携帯時計
四面塔時計(鐘打装置付き)
鳩時計
鐘打人形時計
飛び振り子時計
ローリングボール・クロック