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インターネット博覧会 富士通パビリオン

育ててみよう!くらべてみよう!
栽培コンテスト・自由部門
群馬県碓氷郡松井田町立西中学校・栽培技術史探検隊

委嘱状

  受賞!
応援ありがとうございました。

賞状

メンデルの葡萄・古代米・ツタンカーメン王陵?エンドウ
の実験栽培で
栽培技術史を探検しよう!

メンデルの葡萄」・「古代米」・「ツタンカーメン王陵?のエンドウ」の栽培記録

更新日 20022.5.
(since 2001.5.31.

 台所の窓辺の小さな植木鉢にまかれた1粒の種子さえも、芽をだし成長していく植物の神秘について、子どもといっしょにじっくり考える機会を与えてくれるでしょう。   レイチェル・カーソン「センス・オブ・ワンダー」より            

栽培技術史探検隊のメンバー

 植物の栽培化と農耕の起源を考えるとき、「穀類・まめ類混合農業」すなわち「まめ類」は農耕の起源において必ず「穀類」と対に なって「作物化」され発達してきた作物であるという視点から、食糧生産の技術に関する学習で穀類(イネ)豆類(エンドウ)の栽培を行いながら、栽培と農耕の技術史について考えていくことにしました。また、遺伝の法則で有名なメンデルが遺伝の法則を応用して品種改良を試みるために栽培していた「メンデル葡萄」の栽培を行い、品種改良などの栽培技術史について想いをめぐらしていきます!


実験栽培A メンデルの葡萄(ブドウ) 2002.1.15.更新

 遺伝学の基礎となる「メンデルの法則」を発見したオーストリアのメンデル(1822〜1884)が、この原理に基づいてブドウの品種改良を研究するために使用したブドウです。品種改良の科学史や技術史のなかで記念碑的なものともいえる「メンデルの葡萄」を栽培していきます。
 また、もともとブドウは中東と北米東部が原産地で、栽培された果樹の中では、最も歴史が古いものの一つです。


実験栽培B 古代米 2001.12.5.更新

 イネ(穀類)については、現在のイネの祖先型と考えられる「赤米」「黒米」「緑米」などの古代米と、現在のイネの代表的な品種である「日本晴」「コシヒカリ」を栽培しながら、それぞれのイネの特徴や、栽培方法よる生育の違いを調べてみます。
 

実験栽培B・その2 ひこばえ」の栽培 2001年11月〜

水田の刈り株から、いわゆる「ひこばえ」が生えてきます。日本では冬の低温のために枯れてしまいますが、温度や水が十分にあれば、成長すると言われています。暖かい南の国では、この「ひこばえ」から米が収穫できるそうです。
 稲が潜在的に持っている無性生殖の能力を確かめてみようと思います。この能力は野生イネが持っている本来の性質です。古代米から現在の品種を考えたように、今度は現在の品種から、イネの昔の姿を考えてみたいと思います。


実験栽培C ツタンカーメン王陵?のエンドウ 2002.2.5.更新

 エンドウ(豆類)では、古代エジプトで栽培され食用とされていたといわれる「ツタンカーメン王陵のエンドウ」を栽培します。このエンドウは、イギリスの考古学者カナー・B・カーターがツタンカーメン王陵(古代エジプト第18王朝ツタンカーメン王は紀元前1358〜1349年にエジプトを統治)を発掘したときに、副葬品の中にあった古代エジプトのエンドウを栽培したものであると言われているものです。ただし、確かな証拠はありません。しかし、少なくとも現在の品種と異なるものであることは確かです。品種の違いを栽培によって確かめていきます。

 また、エンドウの栽培での低温処理や連作障害についても実験栽培で確かめてみたいと思います。


 これらの「メンデル葡萄」「古代米」「ツタンカーメン王陵?のエンドウ」の栽培は、植物育種学の視点に立てば「植物遺伝資源」の保護にも貢献できる実験栽培につながるものと考えます。


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