技術のわくわく探検記 2004.7.17.|2005.6.12.|2005.8.13.|
JR東日本 新軽井沢き(饋)電区分所
JR東日本 北陸(長野)新幹線
日本で最初の交流50Hzと60Hzの異周波切替セクション
北陸(長野)新幹線の架線は 交流 25kV ですが、周波数が区間によって異なります。東京〜軽井沢 50Hz、軽井沢〜(長野)〜飯山 60Hz、飯山〜(上越)〜糸魚川 50Hz、糸魚川〜(富山)〜金沢 60Hz (周波数の区間は各駅間ではありません。たとえば長野新幹線では軽井沢〜佐久平 間で周波数が変わります。)
会社名の「鉄」は「金」に「失」ではなく、意図的に「矢」になっていることに注意(^^)
「饋電(きでん)」は、電気鉄道の架線に電力を供給するための電力線のことです。
「饋(き)」が常用漢字外であるため「き電」と表記されることがあります。
後方に見えるのは「浅間山」
異周波切替セクションは、北陸(長野)新幹線 高崎起点46km600m 付近に設置されています。
新幹線の架線電圧は交流25kV(25000V)です。
北陸(長野)新幹線 借宿トンネルの軽井沢駅側に異周波切替セクションがあります。
新幹線は高速で走行するため、列車全体がセクション内に入った瞬間に
地上設備で自動的に架線の周波数が切り替えられるようになっています。
異周波切替セクションを通過中の新幹線E2系 上り「あさま」
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北陸新幹線 軽井沢〜佐久平 交流50Hz−60Hz
異周波数接続セクション 新軽井沢き電区分所
2018年12月
下りセクション | 上りセクション |
借宿トンネルから軽井沢駅方向
新幹線E2系 上り「あさま」
日本の商用電源周波数に50Hzと60Hzがある理由
日本は明治時代に東京電灯(東京電力の前身)がドイツから交流50Hzの発電機を輸入し、大阪電灯(関西電力の前身)がアメリカ合衆国から交流60Hzの発電機を輸入して、電力を供給しはじめたことが原因で、現在の商用電源周波数は、西日本が60Hz、東日本が50Hzになっています。
日本に3か所ある周波数変換施設・・・東日本の交流50Hzと西日本の交流60Hzを相互に変換
・北陸(長野)新幹線 E7(W7)系 客室内コンセント(outlet)
・北陸本線 糸魚川〜梶屋敷 デッドセクション(交流20kV 60Hz <-> 直流1500V)
・北陸本線 敦賀〜北陸トンネル デッドセクション(直流1500V <-> 交流20kV 60Hz)