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産業技術遺産探訪 2004.1. .

旧 西毛電気(株)
1909(明治42)年設立
群馬県内で9番目の電力会社


高芝発電所
1911(明治44)年竣工の水力発電所
1911(明治44)年11月3日 開業

有効落差 約70m
水車 280馬力(ドイツ製)
発電機 3相3500V 220kVA
出力 120kW


 水害のため流出してしまった「川久保発電所」に代わってつくられた水力発電所です。新しい発電所(高芝発電所)は、流失した発電所(川久保発電所)の位置より約2km上流の霧積川流域である坂本町字高芝にすることとして9月に測量を開始し、12月末に測量と発電所の設計が完了しました。1910(明治43)年8月7日、高芝発電所に関する電気機器等の落成届を提出し、8月25日に検査が終了、9月2日に仮使用認可が出たことによって、10月1日から事業を開始しました。この時の電灯供給数は2472灯でした。
 再開された電気事業は、その年の年度末までに、坂本53、臼井79、松井田235、原市169、安中411、板鼻161、磯部69、東横野57、下高田22、一の宮77、富岡712の合計2001戸の需用があり、電灯数では3636灯に達しました。1912(明治45)年末までには2410灯が増加し、6046灯になりました。さらに動力用としての電力供給もこの時期に開始して、18馬力の需用のほか、工事中のものも含めると20馬力に達しました。
 高芝発電所は、1932(昭和7)年頃まで稼働していました。


旧 西毛電気(株)
 
1909(明治42)年設立
  群馬県内で9番目の電力会社

 ・
川久保発電所
  1910(明治43)年竣工の水力発電所
 ・
高芝発電所
  1911(明治44)年竣工の水力発電所
 ・
坂本発電所
  1915(大正4)年竣工の水力発電所


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