産業技術遺産探訪 2000.8.20.
Hoffmann style ring kiln of old Kanzaki Brickyard
旧・神崎煉瓦ホフマン式輪窯
(旧・京都竹村丹後製窯所・ホフマン式輪窯 明治末〜大正頃?築窯)
京都府舞鶴市西神崎918 元・神崎コンクリート株式会社神崎工場内
1887(明治20)年操業の煉瓦製造会社である竹村製窯所(京都府紀伊郡深草村(現・京都市伏見区深草))が1897(明治30)年9月に京都竹村丹後製窯所(京都府加佐郡神崎村字西神崎(現・舞鶴市西神崎))を設立しました。所有者は山田宗三郎。
設立当時の窯は現存するような形ではなく、直線状の登り窯でした。現存する11本の煙突のうち一番高いものが登り窯からの煙突です。明治末〜大正時代頃に、煉瓦を大量生産するためにホフマン式輪窯に増改築されました。
目次 |
神崎煉瓦ホフマン式輪窯 全国のホフマン窯 煉瓦製造工程・・・水野信太郎 煉瓦焼成と窯の変遷・・・水野信太郎 保存のメッセージ ホフマンの一生・・・瀬野晴子 ドイツにおけるホフマン窯の現状と保存・・・石田正治 ロシアのホフマン窯・・・瀬野晴子 神崎の塩山さん、神崎煉瓦工場について語る 神崎煉瓦工場で働いていた主婦4人にインタビュー 保存に向けて |
日本国内に現存する「ホフマン式輪窯」
旧・日本煉瓦製造会社・ホフマン式輪窯〜六号窯
1907年(埼玉県深谷市上敷免)
旧・神崎煉瓦(京都竹村丹後製窯所)ホフマン式輪窯
明治末〜大正頃?(京都府舞鶴市西神崎)
旧・中川煉瓦(湖東組)ホフマン式輪窯
明治末頃?(滋賀県近江八幡市)
旧・下野煉化製造会社・ホフマン式輪窯〜東窯
1889年(栃木県下都賀郡野木町)
現在も稼働しているホフマン式輪窯(海外)
二和産業株式会社
1964年(大韓民国・京畿道広州郡東部邑望月里・・・ソウル郊外)
※2基のホフマン窯のうち北側の窯(長さ115m、幅13m)が稼働中で、
南側の窯は1984年から休止しています。