産業技術遺産探訪 2007.1.3.
榛名風穴
蚕種貯蔵用風穴
蚕種等貯蔵庫跡 ここは、風穴(ふうけつ)の冷気を利用して、養蚕の種や・の実を貯蔵したり、榛名湖(はるなこ)の氷を夏まで保 存するため、冷蔵庫がわりをして使用していた「貯蔵庫」の跡です。 また、茶屋もあって、雄岳山頂にまつられている「二ッ岳大神」の参拝者や夏には、伊香保温泉に避暑に訪れた浴客 も、冷気を求めに来るなど、たいへんなにぎわいを見せていました。 |
榛名山には、「ワシノ巣風穴」「オンマ谷風穴」や二ツ岳屏風岩付近など天然の風穴がいくつかあります。
ワシノ巣風穴
ワシノ巣風穴 この風穴(ふうけつ)は、榛名(はるな)カルデラ火山の寄生的火山として活動していた二ツ岳(ふたつだけ)が終期をむかえ、穴山(あなやま)の隆起と冷却の過程において、山が裂け岩も裂けて、山全体にすき間ができたものです。 古くは、硫気(りゅうき)を吹き出す穴であったものが、いつのころからか、年間温度の変わらない風が吹き出し、夏には、冷房室にいるようです。 ワシノ巣の地名は、この付近一帯に「わしたか科」の猛鳥が生息していたことからとか、あるいは、昔、この地に茶屋があって、その主が「わしの家(す)でがんす」といっていたことから、名付けられたともいわれています。 |
群馬県内のおもな蚕種貯蔵用風穴跡
栃窪風穴
(群馬県吾妻郡中之条町栃窪)
荒船風穴
(群馬県甘楽郡下仁田町大字南野牧屋敷)
星尾風穴
(群馬県甘楽郡南牧村大字星尾)
黒岩風穴
(群馬県高崎市箕郷町松之沢)
榛名風穴
(群馬県渋川市伊香保町伊香保)