産業技術遺産探訪 2005.1.2./1.3./1.4.
走る(^^)産業技術遺産!探訪                 

蒸気機関車
C57 180 + D51 498
重連運転

JR上越線 高崎〜水上

2005(平成17)年1月2日〜1月4日の3日間、
上越線高崎〜水上間で、C57D51重連による列車が運転されました。

 JR東日本・新潟支社が所有している「C57」を高崎支社が借用し、高崎支社が所有している「D51」と組み合わせて今回の重連運転が実現しました。
 「C57」と「D51」の重連は、北海道の室蘭本線などで、昭和50年の現役最後の運転までは見ることができていたものですが、廃車となって展示されていた蒸気機関車が復元整備されて現役車両として復活してからは初めての運用であり、実に30年ぶりの重連運転となります。
 JR東日本による今回の重連運転の企画は、2004(平成16)年の正月に計画されていましたが、「D51−498」蒸気機関車が故障するというトラブルのため延期されていたものです。


2005年1月3日 高崎駅 9時48分

 「貨車のD51(デゴイチ)、客車のC57(シゴナナ)」と言われるように、D51は貨物列車用、C57は旅客列車用の代表的な蒸気機関車です。

D51 498 C57 180
1940(昭和15)年 鉄道省(のちの国鉄)鷹取工場 製造 1946(昭和21)年 三菱重工 製造
「高崎機関区(旧・高崎第1機関区)」所属 「新津運輸区(旧・新津機関区)」所属
※区名札は高崎機関区の「高」が入っています。


上越線 岩本〜沼田 間
2005年1月2日 11時39分


上越線 沼田駅に到着する下り水上行き
2005年1月3日 11時32分


方向転換のため転車台に入るC57−180
水上駅構内 2005年1月2日 13時6分

重連運転最終日
みぞれが降り出した水上駅を出発する上り高崎行き
2005年1月4日 15時16分




SL重連運転記念弁当

 このD51・C57重連運転を記念して、高崎弁当が「SL重連運転記念弁当」を限定販売しました。イワナや山菜てんぷらを組み合わせたもので、高崎駅2番線ホームでは懐かしい駅弁の売り子による販売も行われました。売上金の一部は新潟中越地震被災地への義援金となります。
 「D51−498」蒸気機関車は、1940(昭和15)年に神戸の鷹取工場で製作された機関車です。新潟中越地震被災地への復興を応援するかのように、阪神淡路大震災の被災地である神戸・鷹取で誕生した「D51]と、JR東日本・新潟支社の「C57−180」による重連運転となりました。


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