産業技術遺産探訪 2005.1.2./1.3./1.4.

D51 498

1940(昭和15)年、鉄道省(のちの国鉄)・鷹取工場で製造

全長 19730mm
(機関車12180mm、炭水車7320mm)
全高  3980mm
動輪直径 1400mm
動輪配置  1D1
重量 90t
運転整備重量 125.77t


 旧・国鉄D51形蒸気機関車は、1936(昭和11)年から1944(昭和19)年にかけて、汽車製造、日本車輌、川崎重工、日立製作所、三菱重工と旧・国鉄 苗穂、土崎、郡山、大宮、長野、浜松、鷹取、小倉の各工場で1115両製造された日本の標準的な貨物用蒸気機関車で、「デゴイチ」の愛称で親しまれています。

 D51の498号機は、1940(昭和15)年、鉄道省(のちの国鉄)・鷹取工場で製造で製造され、各地の線区で活躍しましたが、1972(昭和47)年、八高線で「鉄道100年記念号」を牽引したのを最後に廃車となりました。その後、上越線・後閑駅構内(群馬県利根郡月夜野町)で静態保存されていました。1988(昭和63)年にJR東日本・大宮総合車両センター(旧・国鉄 大宮工場)で復元整備が実施され、オリエント急行の牽引で現役車両として復活しました。
 現在は高崎機関区に配属され、上越線(高崎〜水上)や信越線(高崎〜横川)で臨時列車やイベント列車などを牽引する蒸気機関車として運用されています。
 D51形蒸気機関車で動態保存されているものは、この498号機のみで、静態保存されているものは181両あります。(2005年1月現在)


YouTube(technology education)->

「SLレトロ碓氷」D51 498+旧型客車+DD51 842 (2015年5月3日 撮影)
信越線 松井田駅付近
大きな汽笛です。音量に注意して下さい。

「SLレトロ碓氷」D51 498+旧型客車+DD51 842 (2015年4月26日 撮影)
信越線 松井田〜磯部(高崎 起点20K4M付近)

「DLレトロ碓氷」DD51 842+旧型客車+D51 498 (2015年5月5日 撮影)
信越線 磯部〜松井田(高崎 起点20K4M付近)



貨物列車用の蒸気機関車として設計されたため、粘着力を重視して動輪は4軸


石炭と重油によってボイラーを加熱するため、
保存機としての復元工事で外観に配慮し、テンダー車に埋め込まれる形で搭載された重油タンク


2005(平成17)年1月2日〜1月4日の3日間、上越線高崎〜水上間で、C57D51重連による列車が運転されました。


技術のわくわく探検記  産業技術遺産探訪  技術科@スクール