産業技術遺産探訪 2012.3.24./3.25./3.31.
急行リバイバル志賀 169系
長野電鉄 屋代線の廃止(2012(平成24)年4月1日)にともなって、しなの鉄道(旧 信越本線)軽井沢駅〜屋代駅間で急行「リバイバル 志賀」が運転されました。(2012年3月20日、24日、25日、31日)
急行「志賀」は屋代線を経由して上野駅〜湯田中駅間に運転されていました。車両も、当時運用されていた169系電車が使用されました。
軽井沢駅 2012年3月24日 |
屋代駅 2012年3月25日
しなの鉄道 169系(旧 国鉄・JR 169系直流急行型電車)
浅間山麓を走行する169系 しなの鉄道(旧 信越本線)御代田駅〜平原駅間 2012年5月5日撮影
急行「志賀」に使われていた169系で現存する車両は、オレンジと緑のオリジナル塗装(国鉄色または湘南色と呼ばれています)の1編成を含め3編成9両が、第三セクター「しなの鉄道」で定期列車として使われています。(しなの鉄道の車両は、りんごと雪をイメージした塗色となっています)
この湘南色というのは、この配色が東海道本線の湘南電車にはじめて採用されたためです。
オレンジとモスグリーンで親しまれてきた車体の配色は、静岡のみかんに由来するとも言われていますが、開発に携わった国鉄車両設計事務所の黒岩保美氏によると、もともとは米国のグレート・ノーザン鉄道の特急「エンパイヤビルダー」の配色を参考としたもので、オレンジ色はもともとは赤味が強かったのですが、二次車から黄色味の強いオレンジ色に変更されたということです。
クハ86形式電車 1950(昭和25)年 湘南電車とよばれた80系電車の先頭車(2次車) 縮尺1/15模型 鉄道博物館(埼玉県さいたま市) 80系電車は、日本国有鉄道が1949(昭和24)年に開発した長距離列車用電車形式 |
80系電車(湘南電車) Type 80 DC Electric Car Electric 1950(昭和25)年に登場した、最初の長距離用電車。それまでの電車は近距離用とされ、長距離列車は機関車がひく客車が使われていた。しかし、電車は客車に比べ長所が多いので、技術の進歩とともに乗りごこちのよい長距離電車が計画され、この80系電車が生まれた。 80系電車は、最初湘南地方を通る東京−小田原・沼津間の列車に使用されたため、「湘南電車」の愛称がつけられた。それまでは黒や茶色の車両が多く、オレンジとグリーンに塗り分けられた湘南電車は、当時の人々に新鮮さをもって迎えられた。湘南電車は好評のうちに改良・増備が行われ、全盛期には準急「東海」(東京−名古屋間)・準急「比叡」(大阪−名古屋間)にも使用された。 交通科学博物館(JR西日本)大阪環状線・弁天町 |
私は、学生の頃に東京から帰省する際に、急行「信州」や「妙高」に伴結されて運転されていた「志賀」に乗車することがよくありました。その時思ったのは、この列車は屋代駅から長野電鉄線に乗り入れて、「あんずの里」を通って行くのだから、だいだい色と緑は「あんず色」だと決めて、「今度も、あんず電車で帰るか・・・」と一人で喜んでいました。(^^;) 思い出のある、なつかしい列車です・・・
大好きな「あんず」・・・この色!(^^)
屋代駅 2012年3月25日
長野電鉄の「りんご電車」とならぶ「あんず電車!?」(^^)
上信越自動車道・上り線 横川サービスエリア内にある「おぎのや」には、「横川駅メモリアルコーナー」として1958(昭和33)年に「峠の釜めし」発売当時の国鉄 信越本線 横川駅が再現されています。このコーナーに気動車「キハ57」の急行「志賀」を展示し、車内で食事ができるようになっています。(昭和36年〜昭和38年当時というのが正確といえます。)
気動車「キハ57(キロ27)」を使った急行「志賀」「丸池」は1961(昭和36)年7月〜1963(昭和38)年まで運転されていました。
-> 駆け抜けた名列車「 急行「志賀」 碓氷峠を越えた初の気動車急行 」
「峠の釜めし」にも「あんず」が入ってます(^^)