産業技術遺産探訪 2005.8.14.
ブラフ積石垣
(フランス山石垣)
神奈川県横浜市中区山手町
横浜市山手町にあるフランス山の南面の石垣は、直方体の石材(房州石)を縦横交互に並べ、端面が1つおきに出るように積まれています。この積み方を「ブラフ積」といい、山手を中心に見ることができます。居留外国人たちは、切りたった崖を「ブラフ」と呼んでいたことから「ブラフ積」と呼ばれていました。居留地から生まれた技術であると考えられ、同じ房州石で築かれた「ブラフ溝」とともに、居留地時代の横浜山手をしのぶことのできる貴重な土木遺産といえます。