産業技術遺産探訪 2002.11.4.
旧・桂川電力公司 鹿留発電所フランシス水車
フォイト社(J.M.Voith)1912年製造
東京電力 駒橋発電所(山梨県大月市大月町駒橋)
「桂川電力公司」は、雨宮敬二郎、牛田唯一、小野金六、原潜、横田吉蔵、横山吉郎ら東京や山梨の有志によって1895(明治28)年9月に創立しました。(なおこの年には京都で琵琶湖疎水を利用した「蹴上発電所」の水力発電によって京都で市街電車の営業運転がはじまっています。)桂川電力公司・鹿留(ししどめ)発電所は明治44年10月に起工し、大正2年6月1日に竣工しました。
現在、東京電力・駒橋発電所内に記念物として保存されているフォイト社(J.M.Voith)製のフランシス水車(1912年製造)は、桂川電力公司・鹿留発電所で使われていたものです。
桂川電力公司は、1922(大正11)年2月に東京電燈株式会社と合併(社長は山梨県鹿留出身の神部挙一)し、のちに現在の東京電力株式会社になりました。
No.4436 J.M.Voith,Heidenheim 1912
「旧・桂川電力公司 鹿留発電所フランシス水車」は桂川水系における水力発電開発の記念物として、東京電力・駒橋発電所(山梨県大月市大月町駒橋)の敷地内に保存されています。現在稼働中の水力発電所内にあるため、見学には許可が必要となります。