技術のわくわく探検記 2002.8.29.

観音埼灯台
灯台資料展示室

神奈川県横須賀市鴨居4−1187

日本最初の西洋式灯台(現在の灯台は3代目)

設計:フランス海軍技師 のフランソワ・レオンス・ヴェルニー(Verny,Francos Leonce 1837-1908)


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観音埼灯台と灯台資料展示室
<現在の灯台は1925(大正14)年竣工>

 浦賀水道を航行する船舶の海難防止のために1856(慶応2)年5月に米・英・仏・蘭の4カ国との間に結ばれた江戸条約に基づいて設置された日本で最初の西洋式灯台で、1869(明治2)年1月1日に初めて点灯されました。 設計は横須賀製鉄所も設計したフランス海軍技師 のフランソワ・レオンス・ヴェルニー(Verny,Francos Leonce 1837-1908)です。1868(明治元)年9月18日起工、1869(明治2)年1月1日竣工
 煉瓦造であった初代の灯台は1750カンデラ、光達距離は14海里(約26km)でした。1922(大正11)年の地震で壊れたため再建されましたが、再び1923(大正12)年の関東大震災で壊れました。現在の灯台は1925(大正14)年につくられたもので3代目になります。この灯台が着工した11月1日がのちに「灯台記念日」となりました。

観音埼灯台
位置 北緯  35度15分22秒
    東経 139度44分43秒
塗色構造 白色 塔形
灯質 群閃白光 毎15秒に2閃光(15秒に2回点灯)
光度 14万カンデラ
光達距離 20海里(約37km)
高さ 19m(地上から灯火まで15m、水面上から灯火まで56m)
初点灯 1869(明治2)年1月1日
     ※日本で最初の西洋式灯台
    

現在の観音埼灯台に使われている
フレネレンズ
メタルハライドランプ

光度は140000カンデラ、光達距離は20海里(約37km)
見学入場券には、光度は77000カンデラ、光達距離は19.0海里(約35km)と記載されていますが、少し前のデーターだと思われます。

 メタルハライドランプ(松下電器 MT−250)は6000時間で定期的に交換しています。上の写真右にはメタルハライドランプが2つ並んでいますが、片方は予備で、メインの電球が万一点灯しなくなったときに自動で点灯するようになっています。

メタルハライドランプ点灯装置とスカイビーム安定器(写真の右に2つ並んでいます)

スカイビーム安定器(松下電工)
メタルハライドランプを始動させるために、5000Vの高電圧パルスを安定器の2次側に発生させます。

免震装置


免震装置(写真左)

 縦横のレール上に灯器を乗せ、全方向に約40cmの幅で自由にスライドできる仕組みになっていて、地震などの揺れに対応して灯器部分がスライドし、揺れを緩和するための緩衝装置です。

 レンズ部分は重いため、少ない力で回転運動させることができるように、レンズ部分を水銀の上に浮かせてモーター(電動機)で回転させています。

 


灯台資料展示室


灯台の各種電球


灯台の屋外にも展示物があります。



灯台に登ると東京湾・浦賀水道が一望できます。遠くに千葉県房総半島が見えます。


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