産業技術遺産探訪 2012.12.16.|2013.4.27-4.29..
さようなら 169系
しなの鉄道 169系(旧 国鉄・JR 169系直流急行型電車)
浅間山麓を走行する169系 しなの鉄道(旧 信越本線)御代田駅〜平原駅間 2012年5月5日撮影
2013(平成25)年に 旧 信越本線 軽井沢駅〜関山駅 間は、開業125周年となります。国鉄・JR・しなの鉄道で活躍してきた169系が2013年4月29日に老朽化のため引退することが決まりました。かつて東京で過ごした学生時代をはじめ、その行き帰りに乗車するなど、なつかしくたくさんの思い出があるこの電車、引退までまだしばらくありますが、普段何気なく乗車していた頃の思い出をふりかえりながら、日常の風景の中で乗車することができるのは、もうこれで最後になると思います。169系(湘南色)が運転されている軽井沢駅〜小諸駅 間にひたすら・・・(*^-^)ひたすら!乗車してきました。
移築された 旧 軽井沢駅舎(旧 軽井沢駅舎記念館)
学生時代、夏には軽井沢駅で駅員のアルバイトをしていました。この旧駅舎が移築される前、現役で使われていた頃です。夜勤もあり、その時はこの駅舎の2階中央のホーム側にあった部屋(改札口の上)で宿泊していました。こんな経験があるのは珍しいのでは・・・(^-^)
左側は旧軽井沢駅舎記念館に保存されているドイツ製の10000形アプト式電気機関車(EC40) | 右側は旧軽井沢駅舎記念館に保存されている碓氷峠専用補助機関車EF63(2号機) |
切符売り場で小諸までの往復乗車券を購入しようとしたら、駅員の方が、「今発売中のフリー切符の方がお得ですよ。1日自由乗降できますし・・・」 ということで、こちらの切符で乗車することにしました。 はじめは、軽井沢と小諸を1回だけ往復しようと思ったのですが、この列車は軽井沢と小諸を往復運転されるということなので、たぶんこれが最後になるかもしれないし・・・ 夕方まで乗り続けることにしました。(^^;)いやはや・・・ はじめに乗車した列車の運転士は女性の方でした。かっこいいなあ 軽井沢11:38->小諸12:02 小諸12:12->軽井沢12:36 軽井沢13:05->小諸13:28 小諸13:40->軽井沢14:04 軽井沢14:21->小諸14:45 小諸14:52->軽井沢15:16 軽井沢15:41->小諸16:05 小諸16:18->軽井沢16:42 このフリー切符、小諸が舞台となっている「あの夏で待ってる」という作品とのコラボレーション企画のようです。 |
座席は、かつてと違ってリクライニングシートに交換されていますが、窓や天井はなつかしいなあ・・・ |
この電車は、上越線などの勾配区間用として設計・開発された165系がもとになっており、信越本線 碓氷峠(横川〜軽井沢)専用の補助電気機関車EF63と協調運転できるように設計された車両のため、長い下り坂をモーター(主電動機)を使って制動させる「抑速ブレーキ」(自動車にたとえるとエンジンブレーキに相当)がある大きなマスター・コントローラー(主幹制御器)と表示灯、急勾配の碓氷峠(横川〜軽井沢)を通過する際に、急勾配のために車両どうしが座屈してしまわないように空気バネの空気を抜いたことが確認できる「空気バネ」表示灯(現在は「予備電球」のシールが貼ってあります)、左側のマスター・コントローラー(主幹制御器、自動車のアクセルに相当)の上にある速度計の下には「1」「2」「3」の表示灯があり、補助電気機関車EF63と協調運転する際に、12両編成の電車を3つのユニットに分け、各ユニットのモーター(主電動機)が正常に動作しているか確認できる表示灯などが設置されています。
ちょっとマニアックですか(^^) 電気工学や鉄道車両工学を学ばれた方なら興味を持っていただけると・・・(大学生の時、電気工学の中橋先生は、電車の話が大好きだったなあ)
YouTube(technology education)->しなの鉄道 169系 S52編成 前面展望 軽井沢〜小諸
軽井沢14:21-小諸14:45 2012年12月16日 撮影
駅のホームの立ち食いそば・・・なつかしい光景です。(小諸駅)
この日知ったのですが、駅そば発祥は軽井沢駅なのだそうです。
(長野新幹線 軽井沢駅改札口の脇にある駅そば店に解説文が表示されていました。)
右側は、長野行きの115系直流近郊型電車(JR所有)です。
浅間山 御代田駅〜信濃追分駅 間
信濃追分駅
夕日に照らされて・・・
夕方、静かになった小諸駅のホームに停車中、これで軽井沢駅にもどったら下車するため、乗車記念にとカメラを向けていたら
運転士さんが発車時刻までの間、特別に「急行」表示を出してくれました。ありがとうございます。(*^-^)そこまでしてくれるとは・・・
かつて私がよく乗車していた頃は、ヘッドマークなしの「急行」表示で運転されていたので、ほんとうになつかしい気持ちになりました。
小諸駅
左側の車両も、碓氷峠(横川〜軽井沢)を通過できるように設計された189系直流特急型電車(現在JR所有)です。
かつての信越本線がよみがえったような光景です。
軽井沢駅
ひっそりとした日没後の軽井沢駅を小諸に向けて出発していきました・・・さようなら、たくさんの思い出、ありがとう
軽井沢駅
169系 ラスト・ラン
2013.4.27.〜4.29.
YouTube(technology education)->「しなの鉄道169系ラスト・ラン」2013年4月29日 | |