技術のわくわく探検記 2013.2.20.   

全日本製造業 コマ大戦 両毛場所

両毛ものづくりネットワーク

群馬県桐生市織姫町2-5 桐生地域地場産業振興センター

ものづくりのプロフェッショナルである製造業者や学生が本気で設計し、工作機械を駆使して自らの持つ技術を全て注ぎ込み小さなコマを製作します。

参加者の条件:法人、グループ、学生

栃木県足利市、群馬県太田市・桐生市などの製造業者
群馬県立桐生工業高校、産業技術専門校、群馬大学工学部の学生が参加しています。

コマの仕様
φ20(直径20mm)以下(補助具を含む)
材質・重量の制限なし
指で回すこと


コマのサイズを測定するための「マスターリングゲージ」φ20.002(寸法:直径20.002mm)

土俵の仕様(相撲になぞらえて、「土俵」と呼びます)
φ250(直径250mm)凹R700(凹面半径700mm)、ケミカルウッド製

勝敗:土俵の外に出るか、先に止まってしまったら負け
優勝者は参加した全てのコマを獲得できる

決勝は「MONO(産業技術専門校)」対「(株)ナカジマ」
試合の解説や、会場内の会話は、さすがにプロ集団で、材料や加工方法など専門的です(^^)
回転方向や摩擦係数の話題など、これまでの試合から学んだノウハウが生かされているようです。

優勝は「(株)ナカジマ」でした。
「慣性」を考えると、重いコマの方が良いのではないかと思っていましたが、
何と、コマの重さは7.9gの軽いコマを使われたそうです。
来年の全日本製造業コマ大戦でも健闘して下さい!

全日本製造業コマ大戦  コマ大戦とは?


日刊工業新聞社 全日本製造業コマ大戦特別取材班
「直径2センチの激闘 町工場が熱中する全日本製造業コマ大戦」(B&Tブックス)日刊工業新聞社


大会ポスターのイラストは、町工場のものづくりをテーマとした「ナッちゃん」(集英社)の作者:たなかじゅん さん

第13回 おおた工業フェア (2009年2月21日)
特別講演2 たなか じゅんモノづくりの楽しさを広げていこう!〜マンガ「ナッちゃん」が伝える日本のモノづくりの楽しさ」
大田区産業プラザPiO 4階コンベンションホール(13:30〜15:00) 東京都大田区南蒲田1-20-20 (財)大田区産業振興協会

 ・・・「ナッちゃん」は、町工場、鉄工所の仕事そのものをあつかったものです。現在は、東京都大田区蒲田を舞台に、町工場で働く少女ナツコの物語「下町鉄工所奮闘記 ナッちゃん東京編」を描いています。「ナッちゃん」を描き始めた理由は、私の実家が鉄工所をやっていたことからです。それから、なぜか「町工場」とか「鉄工所」とかは、世間から低く見られているのではないかという風潮があるこということです。マスコミ等の取り上げ方は”キツイ””大変だ”という描き方しかしていない。ネガティブキャンペーンをしているようにしか思えないんです。マスコミが取材に来ても、マスコミの編集方針で、モノづくりの良いことや楽しさを伝えていないんです。特に最近は格差社会や不況とかで、一層そういうふうな取り上げ方をしたほうが、一般の人たちはわかりやすいからなんです。ジャーナリズムとしては、こうした報道の方が社会をえぐっているという気持ちがして、仕事をやっているという気持ちがするのでしょうけれども。そういう取り上げ方を見ていると、鉄工所の息子としては、それは町工場や鉄工所の中身を知らなすぎるんじゃないか、ちがうんじゃないか、という思いがずっとありました。今日、講演会に参加している人たちは、ほとんどが町工場のプロの人たちだから、こんなことを言わなくても実感していると思うんですが、私の実家の鉄工所もそうですけれども、町工場の人たちは、実に楽しくやっている人たちが多いんです。モノづくりをしているからなんですね。そして最近、やっとみんな気づいてきたのですが、投機やマネーゲームは結局、何もモノを生み出していないんです。けれども、モノづくりは価値を生み出しているんです。町工場は、あまり儲からないこともあるんですけれども、自分の考えたことが現実に形にできる。こんなことは他の仕事でありますか。そして、歴史的に見ても、本来、日本人はものづくりやクリエイティブな事が大好きなのです。こうして描き続けてきた「ナッちゃん」は、製造業の現場のプロの人たちに応援していただいています。男社会の中でがんばっている女性の方からも、そして工業高校や大学でモノづくりにかかわる教育関係の人たちにも応援していただいています。これからは、もっと一般の方々にも知っていただきたい。製造業や教育関係の人たちにお願いしたいのは、町工場などのモノづくりの現場を小学生や中学生にも見てもらうようにして、ほんとうにかっこいい仕事なんだなあということを感じて取ってもらいたいです。私も「ナッちゃん」を通して、もっとモノづくりの素晴らしさを伝えたい・・・


会場となった桐生市のマスコット「キノピー」
「西の西陣(京都)、東の桐生(群馬)」と言われる織都、桐生の産業遺産である織物工場の「のこぎり屋根」や渡良瀬川などがデザインされています。


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