産業技術遺産探訪 2005.12.10./12.17.
旧 松川鉄橋
1885〜1890年(推定)英国製
錬鉄製ピン結合ポニーワーレントラス橋梁
長野県上高井郡小布施町
長野電鉄・小布施駅構内
松川鉄橋 製作年代 明治18年〜23年(1885〜1890)(推定) 建設年代 大正11年(1922)鉄道省より払下げ、後再建 設計・製作 英国 構造規模 錬鉄製ピン結合ポニーワーレントラス 橋長 100フィート(約30.5メートル) 主構中心間距離 17フィート2インチ(約5.2メートル) 桁高 9フィート(約2.7メートル) 重量 約54トン 旧所在地 須坂市・小布施町間の松川(信濃川支流) この型の鉄橋は、英国において設計・製作され、鉄道敷設の初期時代、東海道・信越・東北などの各鉄道線に多数架設されたものである。 見てのとおりその姿は、明治の良き時代を今に伝えるとともに、我国の鉄道創業時代を代表する記念碑ともなっている。 本鉄橋は、旧国鉄で約30年間使用され、その後、河東鉄道(長野電鉄の前身)が鉄道省から譲り受け、大正11年(1922)に松川橋梁として架設したものである。 以来約70年間、文字どおり列車の運行を支えてきたが、平成2年(1990)1月、新しい桁と交換され、引退となった。 この典型的な英国式トラス桁は、現在残り少なくなっており、橋梁発達史の上では大変貴重なものである。 また当社にとっても、創業時代の記念すべき構造物でもあるので創立70周年を記念し、ここに永久保存し展示することにした。 |
長野県上高井郡小布施町
長野電鉄・小布施駅構内
大正十三年 日本橋梁株式會社 製作 大阪 |