技術のわくわく探検記 2003.1.5.
旧・大間々銀行営業所本館
1912(大正10)年竣工
設計:小林力雄
施工:小林組
木骨石造タイル張 2階建寄棟造
大間々町指定重要文化財(1995(平成7)年3月25日指定)
群馬県山田郡大間々町1030
大間々町歴史民俗館(コノドント館)
旧・大間々銀行営業所本館は、1912(大正10)年に竣工した木骨石造タイル張、2階建寄棟造の洋風建築で、現存する銀行建築としては群馬県内で3番目に古いものです。レンガ造りのように見えますが、構造は大谷石を積んだ耐火・耐震構造の「木骨石造タイル張」で、当時としては斬新な構造でした。建物の内壁や天井についても、ほぼ当時のままとなっています。設計は、四十銀行桐生支店(後の第一勧業銀行桐生支店)なども設計した小林力雄です。
桐生に隣接した大間々は生糸取引の重要な拠点で、絹を背景とした有力な商人を輩出しています。そうした地域性から、大間々銀行が1883(明治16)年に開業しました。大間々銀行は群馬県内で最初の私立銀行(群馬県内の銀行としては3番目)でした。1941(昭和16)年に群馬大同銀行(現在の群馬銀行)と合併して群馬大同銀行大間々支店(のち群馬銀行大間々支店)となります。1986(昭和61)年、群馬銀行大間々支店の移転に伴って大間々町が建物を購入し、大間々町歴史民俗館(コノドント館)として展示室部分の旧・大間々銀行営業所本館および倉庫を修復し、1988(昭和63年)に開館しています。
金庫室を利用した特別展示室
1912(大正10)年竣工当時の避雷針
旧・大間々銀行営業所倉庫
大間々町歴史民俗館(コノドント館)
展示室部分は旧・大間々銀行営業所本館および倉庫です。
1988(昭和63年)に開館しました。