技術のわくわく探検記 2003.5.20.

旧 京都中央電話局上京分局庁舎
竣工 1924(大正13)年
設計 吉田鉄郎
鉄筋コンクリート造
京都市登録文化財

京都府京都市上京区丸太町通中筋東入ル レストラン「カーニバルタイムズ」

旧京都中央電話局上分局

 この建物は、大正13年(1924)に営業を開始した京都中央電話局上分局の庁舎として、逓信省技師吉田鉄郎の設計、清水組の施工により、大正12年に建築されたものである。上分局は昭和34年に廃局されたが、この後も建物は他の用途に活用され、さらに昭和57年には構造補強が行われて保存されてきた。
 設計者の吉田鉄郎は、山田守と共に逓信省の双璧と称せられ、後の東京・大阪両中央郵便局をはじめ優れた作品を多く手がけてきた。当建築はそうした彼の前半生を代表する作品であり、特異な外観とドイツ民家風のディテールに特色をもつ。
 現在、内部は当初の形態がかなり失われているものの、外観は往時の姿をよく残しており、昭和59年6月1日、京都市登録有形文化財に登録された。
          京都市


鴨川の「丸太町橋」西側河畔に独特の屋根の構成をした旧・京都中央電話局上分局庁舎があります。
ドイツの民家を参考に屋根がデザインされました。


ほとんど装飾のない簡素な外壁と窓


 旧・京都中央電話局上分局ののちに電話の博物館として使われていましたが、現在は内部が改修されてレストラン「カーニバルタイムズ」などになっています。


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