技術のわくわく探検記 2002.12.7.
旧・新橋停車場復元駅舎
旧・新橋-横浜間鉄道創設起点跡「0哩標識」
東京都港区東新橋1丁目5番地
日本の鉄道は、1872(明治5)年10月14日(旧暦9月12日)に新橋−横浜間の開通に始まります。当時の新橋停車場は現在の東京都港区東新橋1丁目にあった旧・汐留貨物駅で、横浜停車場は現在のJR根岸線・桜木町駅です。実際には、品川−横浜間で1871(明治4)年秋には試運転が行われていて、欧米に派遣された岩倉使節団が乗車したと言われており、1872(明治5)年6月12日(旧暦5月7日)には仮開業していました。
旧・新橋停車場は日本最初の本格的な洋風駅舎(木骨石造2階建)で、1871(明治4)年竣工、設計はR.P.ブリジェンス(米国人技術者)、施工は不明です。
現在、旧・新橋停車場駅舎が復元工事中(2003年春に竣工予定)です。この復元工事は、残っていた駅舎の基礎部分(国の重要文化財)や、竣工当時の写真をもとに行われており、プラットホーム(25m)も復元され、資料展示室も設置される予定です。また、発掘されて現存する当時の駅舎へ入るための階段の一部も見ることができるように復元されます。旧・新橋-横浜間鉄道創設起点跡が鉄道記念物や史跡に指定されています。復元される駅舎の建物は、当時の石造建築の姿にできるだけ近づけるため、石材も4年間にわたって調査されて選ばれた3種類の石材を、それぞれ福島、札幌、神奈川から取り寄せて使われています。2003年4月10日に一般公開の予定です。