技術のわくわく探検記〜産業技術遺産探訪 2002.11.23./2003.8.22.
港一号橋梁
AMERICAN BRIDGE COMPANY 製造(1907年)
1909(明治42)年竣工(鉄道院)
鈑桁橋+鋼プラット・トラス橋(クーパー型トラス橋)
横浜市認定歴史的建造物
神奈川県横浜市中区新港2丁目
港二号橋梁
AMERICAN BRIDGE COMPANY 製造(1907年)
1909(明治42)年竣工(鉄道院)
鋼トラス橋
横浜市認定歴史的建造物
神奈川県横浜市中区新港2丁目
港三号橋梁(旧・大岡川橋梁)
旧・夕張川橋梁(1906(明治39)年竣工)を1928(昭和3)年に旧・生糸検査所引込線に架設
1997(平成9)年に移設
ポニー形・(鋼)ワーレン・トラス橋
横浜市認定歴史的建造物
神奈川県横浜市中区新港2丁目
新港橋梁
浦賀船渠株式會社製造 1921(大正1)年製造
鋼トラス橋
設計:大蔵省臨時建築部
神奈川県横浜市中区新港1丁目・海岸通1丁目
港一号橋梁 AMERICAN BRIDGE COMPANY 製造(1907年)
1909(明治42)年竣工(鉄道院) 鈑桁橋(ばんげたきょう)+鋼プラット・トラス橋(クーパー型トラス橋)
「港一号橋梁」「港二号橋梁」は、旧・横浜駅(現在の桜木町駅)と横浜税関構内の荷扱所(新港埠頭)を結ぶ臨港線(1911(明治44)年に開通)の鉄道橋梁として架設されたものです。
港二号橋梁 AMERICAN BRIDGE COMPANY 製造(1907年)
1909(明治42)年竣工 トラス橋(複線の鉄道橋)
明治30年代以降に登場した重量のある機関車の荷重に耐えられるようなアメリカ系トラス橋の遺構として貴重な橋梁
港三号橋梁(旧・大岡川橋梁)
旧・大岡川橋梁は北海道の夕張川橋梁(1906(明治39)年竣工)と総武鉄道江戸川橋梁(1907(明治40)年製作)を転用し、3連の100フィート・ポニー形ワーレン・トラス橋として、1928(昭和3)年に旧・生糸検査所引込線に架設されました。この橋は、そのうちの旧・夕張川橋梁の橋長を短縮し、1997(平成9)年に移設したもので、イギリス系トラス橋の遺構として貴重なものです。
もともと、この「港三号橋梁」の場所には、鉄道院が設計し、川崎造船所兵庫分工場で1909(明治42)年に製造されたプレート・ガーター橋(2連30フィートの鈑桁橋)の臨港線・港三号橋梁(旧・港三号橋梁)が架けられていましたが、1997(平成9)年に、旧・臨港鉄道を利用した遊歩道、プロムナード「汽車道」を整備する際に撤去されました。橋台・橋脚は「旧・港三号橋梁」のものが残されて、その上に「旧・大岡川橋梁」のポニー形・(鋼)ワーレン・トラス橋が移設されました。
移設された「旧・大岡川橋梁」は、3連であった「旧・大岡川橋梁」の桜木町側にあった1連の北海道炭鉱鉄道・夕張川橋梁が転用されたもので、北仲通側の総武鉄道・江戸川橋梁(チャンネル材を使ったもので2連ありました)は、「旧・大岡川橋梁」を撤去する際に、その一部が「中の島公園」(江戸川)へ移され保存されています。この江戸川橋梁部分は1907年に製造されたものです。(BRAITHWAITE
& KIRK MAKE 86 S.T.K.1907 WEST BROMWHICH)
アングル材とプレート材で橋梁の弦材を組み立てる構造となっています。
新港橋梁 浦賀船渠株式會社製造 1921(大正1)年
旧・臨港鉄道の鉄道橋梁として架設されたものです。
浦賀船渠株式會社は、現在の住友重機械工業株式会社
日本造船発祥の地ともいえる浦賀に浦賀船渠株式會社が設立されたのは1897(明治30)年
浦賀船渠株式會社製造
大正元年八月