技術のわくわく探検記 2002.10.19.
FIA公認国際格式競技
第20回インターナショナル日本アルペンラリー
2002年10月18日〜10月20日に第20回インターナショナル日本アルペンラリーが開催されました。このラリーは総走行距離800kmで、24カ所のSS(スペシャルステージ)175.02kmで熱戦が展開します。10月19日には、群馬県南西部(下仁田町青倉、南牧村大上、上野村矢弓沢、中里村八倉、万場町)と埼玉県北部(吉田町、小鹿野町)を舞台としてラリーが行われました。
群馬県富岡市の「もみじ平総合公園」にはサービスパークが設置され、スペシャルステージを走行し終わったラリー車が整備や修理のために集まってきます。ここでは各ラリーチームのメカニックによるサービスを見ることができました。
私の自宅から約15分の場所ですから、さっそく行って見学してきました!(^^)
国際格式ラリーをこんなに身近なところで見ることができるなんて!!
スバル・ラリーチーム・オーストラリアのメカニックによる整備の様子を密着取材!
スバル・ラリーチーム・オーストラリアのポッサム・ボーン/マーク・ステイシー選手(ニュージーランド)は、2002年9月に開催された「アジア・パシフィック・ラリー選手権・第4戦 ラリー北海道2002」で総合優勝しました。(「ラリー北海道2002」は日本で初めて開催されたラリーの国際選手権シリーズです。)
天候は曇り・・・
群馬県富岡市の「もみじ平総合公園」のサービスパークでは午前5時頃からサービスが始まっていました。
今回のラリーではターマック(舗装路)が中心のためタイヤもご覧の通りです。
夕方になって小雨になりました。
17:00過ぎに第1レグの最終SSを終えたオフィシャルの「00」、「0」カーがもどってきました。
1位の新井選手、2位のボーン選手のスバル・インプレッサ・・・
コ・ドライバー(ナビゲーター)のマーク・ステイシー選手(ニュージーランド)がラリーの状況を報告しています。
トランク内に設置されている安全燃料タンク
メカニックはそれぞれどこを担当するかが決められています。
こちらはWRC世界ラリー選手権で活躍中のスバル・ワールド・ラリーチーム、新井選手のインプレッサです。
WRC(World Rally Championship:世界ラリー選手権)・・・・FIA(国際自動車連盟)が設定するモータースポーツの世界選手権は「F1」と「WRC」の2つだけです。2002年には全14戦が世界各地を舞台に繰り広げられました。年間の成績でマニュファクチャラー(メーカー)とドライバーのワールドチャンピオンが決まります。「F1」がサーキット内を専用のレーシングカーで競技するのとは対照的に、WRCでは市販車をベースとしたマシンが一般公道を使って競い合います。自動車メーカーに与えられる世界タイトルとしては唯一のモータースポーツです。(ラリーというとサハラ砂漠を疾走するパリ・ダカールラリーを連想する人が多いのですが、こちらは「ラリー・レイド」というカテゴリーに属する競技で、正確にはラリーとは異なるカテゴリーとなります。)
こうしてディスクブレーキのディスクロータまで外してチェックするわけですね。
(写真上:フロント 写真下:リア)
メカニックが使っている工具類です。
スバル・ワールド・ラリーチーム(プロドライブ社)仕様のスピードライン製ホイール
スバル・ラリーチーム・オーストラリアのサービス・トラックで、オーストラリアからやってきました。
スペアの部品や工具類を積んでいます。
エンジンを動かしながら調整を行っています。
サービスを終えたラリーカーは翌日の第2レグ(群馬県・長野原町、吾妻町、六合村、草津町)へ向けて出発していきました。
サービスを終えたメカニックたちは工具や部品類を手際よく片づけていきます。
メカニックはラリーの裏方さんですが、かっこいいなあ〜
アジア・パシフィック・ラリーの王者ポッサム・ボーン選手(ニュージーランド)とWRCで活躍中の新井敏弘選手(群馬県出身)
ポッサム・ボーン選手(スバル・レガシィ RS)が1993年アジア・パシフィック・ラリー選手権でシリーズ総合優勝したときの写真にサインをしてくれました。(^^)
実は気がついたらスバルチームのサービス・ピットの中に入ってしまい(報道関係者以外は入れないのですが・・・(^^;))こんなに近くでサービスの様子を見ることができてしまいました。目の前を何度も通り過ぎるボーン選手に声をかけたら、サインをしてくれました。(^^)ちょっと古いのですがボーン選手にとっては記念碑的な写真を持っていってよかった!まさかこうなるとは期待してなかったのですが、ひょっとしたらと思って持っていったのです・・・準備がいいでしょう(^^;)