技術のわくわく探検記 2001.5.4.
銅山電話資料館
栃木県足尾町
古河鉱業(現在の古河機械金属)足尾事業所迎賓館 「掛水倶楽部」敷地内
1876(明治9)年にベルによって電話機が発明されました。日本には翌年の1877(明治10)年に輸入されました。民間企業では1886(明治19)年に足利銅山の坑内外で使用され、これが日本における民間での電話導入の第1号でした。
明治23年にはドイツのシーメンス社から坑内電話機を購入して電話網が整備され、明治40年の「足尾鉱業所電話番号表」では100回線となっており、足尾町全町だけではなく、遠くは日光まで通話することができました。
当時の電話交換局は本山事務所にあり、束髪の交換手2名が終日従事したと言われています。現在「鉱山電話資料館」となっている、この電話交換所は1951(昭和26)年に間藤より移設されたもので、昭和40年に自動交換機を導入しました。その後、携帯電話などの発達により、平成12年3月にその役目を終えましたが、現在も使用することが可能で、当時の電磁式の電話の体験や交換機の動く様子、非常用バッテリー、各種電話機などが見学できます。
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