技術のわくわく探検記 2000.6.13./2002.12.23./2003.7.3.

富士重工業・(旧)伊勢崎製作所第2工場
旧・上毛撚糸工場
竣工 1912(明治45)年
 煉瓦造平屋建鋸屋根工場
 群馬県伊勢崎市平和町19−1

 煉瓦造(イギリス積)の鋸屋根工場建築で、大正初期の工場建築の姿を残す貴重な近代化遺産といえます。洋風小屋組としての「キングポストトラス」の小屋組に鉄筋を補助材として用いた、桁行30間、梁行18間の大規模な工場建築となっています。
 1912(明治45)年に「上毛撚糸工場」として竣工、1943(昭和18)年に「中島飛行機製作所」に売却されました。戦後は、富士自動車工業(富士重工・伊勢崎製作所)となり、スバル360はこの工場で開発・生産されました。 

 


ここで「スバル360」は開発・製造されていきました。

洋風小屋組としての「キングポストトラス」の小屋組に鉄筋を補助材として用いた、桁行30間、梁行18間の大規模な工場建築


煉瓦造の東外壁面がモニュメントとして保存決定!

2003年6月

 富士重工業 旧・伊勢崎製作所第2工場の操業停止に伴い、産業技術遺産として貴重な煉瓦造平屋建鋸屋根工場の解体撤去が心配されていましたが、東外壁面の一部がモニュメントとして保存されることになりました。工場の東外壁面には鉄製扉や補強金具が残っており、これらを含めて全長29m、高さ6.5mがモニュメントとして、敷地南東部へ移築されました。一般開放は2003年秋以降となる予定です。


2003年7月3日撮影
2003年秋まで一般公開されていませんが、
群馬県立伊勢崎工業高校正門前の道路をはさんで北側にある空き地(宮前橋付近)から見ることができます。


2002年12月23日

 「富士重工業株式会社伊勢崎製作所」のバス・ハウス事業部門のうちコンテナハウスやミニハウスの工場として使われていましたが、富士重工業のバス事業撤退やハウス部の伊勢崎製作所第1工場(伊勢崎市末広町100番地)への移転(2001年9月3日)に伴い、富士重工業伊勢崎製作所第2工場は解体撤去されました。


解体撤去中の伊勢崎製作所第二工場


撤去された伊勢崎製作所第2工場、守衛所、看板・・・


「スバル車以外は・・・」(^^)
※この看板は、富士重工・伊勢崎製作所・旧第二工場(伊勢崎市平和町)から
伊勢崎製作所の駐車場(伊勢崎市末広町)へ移設されました(^^;)


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