技術のわくわく探検記 2000.8.20./8.23.

松下電器産業株式会社・歴史館
   大阪府門真市門真1006   

 松下電器・歴史館は、松下電器産業株式会社の創業50周年記念事業の一環として1968(昭和43)年3月に開館しました。建物の外観は1933(昭和8)年当時の本店社屋を復元したものです。創業者・松下幸之助の生誕100年を記念して1995(平成7)年3月、松下幸之助の足跡を中心とした展示に改められました。

 松下幸之助は、1894(明治27)年11月27日に和歌山県に生まれ、9歳で大阪に出て丁稚奉公をしました。15歳で大阪電灯会社に入社し、6年余り勤務しています。その間、ソケットの改良に取り組み、上司に提案しましたが受け入れられず、自分でソケットを作ってみたいと決心し退職、独立してソケットの製造販売を始めました。1918年(大正7)23歳の松下幸之助は大阪市北区(現在の福島区)西野田大開町844に移り、3月7日、「松下電気器具製作所」を創立しました。妻・むめの、義弟・井植歳男の3人で、2階建借家の1階を改造した作業場でのスタートでした。


砲弾型電池式ランプ 1923(大正12)年
Bullet-shaped Battery-powered Bicycle Light
電池寿命が従来の10倍以上で、市場の人気を博しました。
この砲弾型電池式ランプの普及にともなって、乾電池の需要が増え、その後、日本の乾電池産業を発展させていくきっかけとなりました。

乾電池 1931(昭和6)年
Dry Batteries
松下電気器具製作所・乾電池第1号 左は小型ランプ用、右は大型ランプ用


写真左
ハイパー乾電池(単1/単2) 1854年(昭和29)
松下電器・電池技術発展の原点(当時の価格 40円/30円)

写真右
水銀電池 1955(昭和30)年
松下電器が独自開発した水銀電池第1号


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