技術のわくわく探検記 2000.8.23.

明石海峡大橋
1988年竣工
兵庫県神戸市垂水区舞子〜兵庫県津名郡淡路町松帆

 兵庫県神戸市垂水区舞子〜兵庫県津名郡淡路町松帆を結ぶ「明石海峡大橋」は全長3911m(支間(スパン)1991m)で世界最長の吊り橋。


主塔」の高さは約300m(東京タワーは333m)

 「主塔」の設計のために各種試験が行われた「塔柱パイロットメンバー(Pilot Menber of Tower Shaft)」で、実際に主塔に使われている部材と同じもの。製作精度20秒(1/10000)に規定している(各塔柱の単体での倒れ角度が20秒で、これは高さ300mの塔柱全長で約3cmの倒れに相当する)。塔柱パイロットメンバーの断面寸法は16.5m×8.3m

 吊り橋のメインケーブルにかかる張力を受けて、明石海峡大橋を支えている巨大なコンクリートの「アンカレイジ」は、なんと35万トン!淡路島側のアンカレイジの下に立つと、その絶壁に圧倒されてしまいます。

 メインケーブル(Main Cable)」の直径1122mm全長約4100m重量約90トンで、直径5.23mmのピアノ線を127本束ねたストランド(ケーブルストランド)を、さらに290束ね(素線約3万7000本を撚らずに束ねてあることになる)てメインケーブル1本がつくられている。このピアノ線(素線)を1本につなげると、なんと約30万km!(地球7周半に相当)・・・・

 素線(ピアノ線)127本を束ねた「ケーブルストランド」を架設するために使われた「ストランド・リール」(このストランド・リールは、最終の架設に実際に使用されたもの)で、このストランド・リールを設計するにあたり、実際に使われるものと同様の4000m級のケーブルストランドを試験製作し、展開引き出し実験を行ってリール径、リール巻き取り張力、リール構造などを設計した。

橋桁主桁

※このページの解説は、本州四国連絡橋公団による展示物の解説を参考にしました。

 

 見学先(神戸・大阪方面)までの時間調整で「明石海峡大橋」を往復してきました。(車載していったパーソナルコンピュータのGPSカーナビゲーション画像です。)
 今回は時間の関係で、神戸市側にある「橋の科学館」は見学できませんでした。


・・・車内から明石海峡大橋のビデオ撮影(教材用)に協力してくれたりゅうじさん、ヤスさんありがとう!
 明石海峡大橋の手前にある「垂水サービスエリア」で神戸から四国へ向かおうとしているヒッチハイカーの2人(猿岩石みたい!)を乗せて淡路島への第一歩、淡路サービスエリアで記念写真(^^)朝6時30分!
 2人はミュージシャン志望です。大きなギターを抱えての旅立ちでした。この先も元気で、そして是非、夢を叶えて!
(数日後、「無事に高知へ着きました」というメールをいただきました)


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