産業技術遺産探訪 2005.1.3.
旧 生方家住宅
17世紀末期頃竣工
切妻造、妻入、板葺石置屋根
桁行18.94m
梁間11.364m
国重要文化財
1970(昭和45)年6月17日指定
群馬県沼田市西倉内町594番地 沼田公園内
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生方家は沼田藩の薬種御用達を勤めた商家であったといわれ、現在の群馬県沼田市上之町199番地に所在していました。城下町の本格的町家として東日本における稀にみる古い遺構です。
建物の年代は構造手法からおよそ17世紀末期頃に建てられたものといわれています。その後元治、明治、大正、昭和と数次にわたり改修を受け今日に至っっています。
沼田市はこの建物を生方氏から譲り受け沼田公園内に移築保存することとなり、1973(昭和48)年6月、国、県の補助を受け復元工事を完了しました。
建物は間口6間、奥行10間、南面に土庇、東面に下屋を設けています。切妻造り、妻入りで屋根は石置板葺となっています。
平面は主屋南面に「上みせ」「下みせ」通り庭を配し東側に4室をならべ、家のほぼ中央には20畳の広い板の間が設けられ、西通り及び北面に土間を設けています。
これは町屋として古い建物の特色をもった典型的な間取りであり、各部屋の境に壁が多く、柱の密度も高くなっています。
また小屋組は貫を成りちがいに通した和小屋で、仕上げの大部分は「手斧はつり」で古式を残したものとなっています。