産業技術遺産探訪 2000.3.26./2000.5.7./2001.5.6./2005.1.3.

旧・沼田貯蓄銀行本店

木造瓦葺二階建
1階 85.95平方メートル
2階 79.33平方メートル

1903(明治36)年頃または1908(明治41)年頃に竣工

群馬県指定重要文化財
1984(昭和59)年7月3日指定

群馬県沼田市材木町221番地の2

 1898(明治31)年に開業した「沼田貯蓄銀行」は、1926(大正15)年に「利根銀行」と合併し、名称を「利根銀行」とし、この建物が本店となりました。その後も合併して、1932(昭和7)年には「群馬大同銀行沼田支店」となり、1934(昭和9)年には店舗としての役割を終えたということです。この建物は擬洋風建築であり、所有は沼田市と周辺町村共有ということです。
 明治30年代にはじまる多数の地方銀行設立時期に開設された銀行とその建物の様子を現在に伝える貴重な遺産といえます。群馬県の山間部で設立された銀行は、当時の日本の輸出品であった生糸の生産地として、資産家たちの富の蓄積を背景としたものと考えられます。


2005(平成17)年1月3日撮影

群馬県指定重要文化財
  旧沼田貯蓄銀行

指定年月日 昭和59年7月3日
所在地 沼田市材木町221番地の2
管理者 沼田市
構造 木造瓦葺2階建
面積 1階85.95平方メートル
    2階79.33平方メートル

 棟札等が発見されず、建築年代の特定はむずかしいが、技法と文献から
みて明治36年(1903)頃建てられたと考えられる。沼田貯蓄銀行は、明治
31年(1898)11月7日に開業され、その後、沼田商業銀行、利根銀行、
群馬大同銀行と改称された。
 この建物は、沼田市内に残る唯一の本格的洋風建造物で、利根沼田の
金融史を物語る貴重な文化財である。
 平成7年3月    群馬県教育委員会

2001年5月6日撮影

2000年5月7日撮影

2000年3月26日撮影

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