産業技術遺産探訪 2001.5.4.|2001.5.6.|2007.9.14
古河橋
国内初の道路用鉄橋
形式:ハーコート社製ボーストリング・ワーレントラス構造(プレハブ橋梁)
長さ50m、幅4.6m
設計:ドイツ人技師
製造所:SOCIETY : HARKORT at DUISBURG-GERMANY Engineers
and Manufacturers
1890(明治23)年12月竣工
栃木県日光市足尾町(旧 上都賀郡足尾町赤倉〜本山)松木川(渡良瀬川)
足尾製錬株式会社足尾製錬所・古河機械金属株式会社足尾事業所の前に架かる「古河橋」は、赤倉(あかくら)と本山(ほんざん)を結び、1890(明治23)年12月に完成した国内では初期の道路用鉄橋です。当時、本山(ほんざん)は足尾銅山の操業の中心地で、鉱業所、有木坑(ありきこう)、選鉱場、社宅などがあり、交通量も多かったため、1885(明治18)年に木造の「直利橋(なおりばし)」が架設されましたが、1887(明治20)年4月8日に松木(まつき)からの火災で焼失してしまいました。そのため直利橋の跡にドイツ人の設計により、この「古河橋(ふるかわばし)」(形式、ボーストリング・ワーレントラス方式、長さ50m(160尺)、幅4.6m(15尺))が架設されました。この鉄橋は約30トンの荷重に耐えられるように設計されていました。
現在は歩道用として整備されており、隣に「新古河橋」が1993(平成5)年に架設されています。。
橋梁のアーチ部分に「SOCIETY : HARKORT at DUISBURG-GERMANY Engineers and Manufacturers」のプレートがあります。