第2回 スターリングエンジンテクノラリー
(社)日本機械学会創立100周年記念行事

本田技術研究所・朝霞研究所テストコース(埼玉県朝霞市)

1998.11.14.〜11.15

あっ!ホンダレーシングの本拠地!!

主催:スターリングエンジンテクノラリー技術会
    (社)日本工業教育協会(大学・高専) (社)全国工業高等学校長協会
共催:関東甲信越地区機械工業教育研究会 東京都機械工業教育研究会
後援:文部省 通産省 科学技術庁 日本工業新聞社 (株)本田技術研究所
協賛:(財)日本自動車教育振興財団 (社)日本機械学会 (社)精密工学会 (社)日本設計工学会 (社)日本太陽エネルギー協会 省エネルギーカー研究会

  二輪車テストコースの一部を使って競技会が開催されました。テストコースはこの先に行って右の方へずっと続いています。二輪車のテストコースというものを初めて見ました。様々な路面やヘアピンカーブが印象的です。ふだんは入ることが出来ない場所です。このコースの右側に研究所の大きな建物がそびえ立っています。「研究所の建物は撮影しないでください」という研究所の方の注意がありました!!  大会事務局の松尾政弘・埼玉大学教授のあいさつ 
人が乗車できるクラスのエンジンは、さすがすごく迫力があります。
入念な調整が続きます。 複雑なパイピングとアルミホイル! フレームは段ボール!
自転車にスターリングエンジンのアシスト・・・でなくて原動機付自転車! アルミの削り出し部品がきれいです。
ボディの軽量化対策が見られます。 4つのシリンダーが・・・V形4気筒? 重厚さか感じられるマシンです。 精悍さが漂います。
大会ポスターのキャラクターにもなっている「本田技研チーム」のマシン?

 スターリングエンジンは、スコットランドのRobert Stirling(ロバート・スターリング)1816年に考案した空気の膨張・収縮を利用した外燃機関です。カルノーサイクルと理論的には等しい動作を行い、熱効率は約40%という経済的なエンジンです。同じ外燃機関である蒸気機関の初期の高圧ボイラーが爆発事故を多発したこともあり、その心配のいらないスターリングエンジンが脚光を浴びました。しかし、まもなく登場した内燃機関であるガソリンエンジンやディーゼルエンジンに押され、次第に姿を消していきました。しかし、近年ふたたび環境問題が深刻化するなかで注目され、さまざまなメーカー・研究機関等によって実用化への研究と開発が行われています。温度差をつくり出すことができれば燃料の質を問いませんし、廃棄されてしまっている熱を使うことができます。内燃機関に比べればNOxやSOxの排出量が極めて少ないエンジンです。技術教育の分野でも「スターリングエンジン・テクノラリー」などが開催され、原動機としての可能性や設計でのアイディアを学ぶものとして注目されています。

 「スターリングテクノラリー」に関する問い合わせは、スターリングエンジンテクノラリー技術会事務局(埼玉大学教育学部技術教育講座・松尾政弘教授)までhttp://www.saitama-u.ac.jp/info/st3.html

 「第3回スターリングエンジン・テクノラリー」から中学校・技術科と関連して中学生の参加もできるようになりました!

 スターリングエンジンの詳しい動作原理や製作方法については下記を参照してください。
東京工業大学工学部帯川研究室http://jenny.mes.titech.ac.jp/jshinozu/Engine/engine_j.html
埼玉県立春日部工業高校機械科土田三郎先生http://www.sainet.or.jp/~saburou/stirling.htm


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