墨田住宅センター
建築道具・木組資料館

(株)森下工務店
東京都墨田区菊川1−5−3
開館日時:毎週土曜日・第4日曜日(祭日を除く)、10:00〜16:00

見学日:2000.2.12−13.

 「建築道具・木組資料館」は、墨田区の「小さな博物館」運動による博物館のひとつです。(株)森下工務店の森下良治さんがボランティアで運営されています。
 明治時代の建築道具、建築模型や図面をはじめとして、さまざまな木組(木造建築に使われる柱の組み方)の実物を展示しています。

 館長の森下良治さんです。展示物についてわかりやすく、
また詳しい説明をして下さいました。特に木組については
たくさんの種類におよぶ貴重な実物を、実際に触って確か
められ、木組みの複雑な技術のすばらしさと、木造建築の
技術史を実感できました。これらの木組み(継手・仕口)
は、同業者も見学に来るそうです。すごい!

仕口・継手  木材の接合方法をいい、継手は木材を同一方向に、また仕口は角度をもってつなぐ方法です。江戸時代以前から寺社建築などに大陸から導入されていたましたが、日本の木造建築の発展とともに、多様な方法が生み出されました。複雑な継手・仕口は、立体をとらえる優れた能力と高度な墨付けや加工技術を必要とするものです。

さまざまな木組み
隠し蟻継ぎ 掛鼻車知継ぎ
落し蟻 金輪継ぎ
腰掛け鎌継ぎ 十字蟻組
四方鎌差 台持継ぎ
胴差 追掛大栓継ぎ
箱止め 二枚柄差十字組
十字柄・平柄 扇柄
見たい木組みの名称をクリックして下さい。
明治時代以降の各種建築道具も展示されています。
現在の図面。番付は右上から始まっています。 木組の指定があります。
 北陸地方では番付は右下が始まり、縦横ともに数字です。館長の森下さんはこれで建築を学んだそうです。
日光山五重塔の図面です。

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