技術のわくわく探検記 2000.3.26.(2000.5.29.更新)

ボールドウィン3号・蒸気機関車
1921(大正10)年2月製造(米国)
  ホイットカム(GB4)7号・内燃機関車
(ガソリンエンジン)
1926(大正15)年頃製造(米国)
        

林野庁森林技術総合研修所(林業機械化センター)
群馬県利根郡根利村根利1471  


ボールドウィン3号・蒸気機関車

ボールドウィン3号・蒸気機関車」は、アメリカ合衆国フィラデルフィアにある「ボールドウィン社(The Baldwin Locomotive Works)」で1921(大正10)年2月に製造された蒸気機関車(重量は10t)です。
 1919(大正8)年に米国視察中の内務省技師が、砂糖きび運搬として使われていたボールドウィン社製の蒸気機関車に着目し、12000円(当時)で購入して、材木運搬用として輸入しました。
 北海道北見営林局管内の置戸森林鉄道で、1921(大正10)年の開業時から使用し、1955(昭和30)年までの35年間を木材搬出用として使用されました。当時はこの蒸気機関車のことを、丸くて大きな煙突から「かぼちゃ」と愛称をつけて呼んでいたそうです。ボールドウィン社製の蒸気機関車は、青森や木曽の森林鉄道でも活躍しており、日本の森林鉄道を象徴する蒸気機関車であり、林業の機械化の歴史を研修するための資料として展示されています。

ホイットカム(GB4)7号・内燃機関車

 内燃機関車「ホイットカムGB4」7号は、アメリカ合衆国のホイットカム社製で、日本に初めて導入された内燃機関車であり、排気量5200ccのガソリンエンジンを搭載しています。
 大正15年から昭和38年まで長野県の王滝営林署・松本営林署でトロリーの空車の回送や木材の搬出に使用され、ボールドウィン蒸気機関車とともに日本の森林鉄道の発達に貢献した車両です。


林野庁「森林技術総合研修所」沼田営林署「林業機械化センター」・・・・「親機館」!
展示準備中?のディーゼル機関車と客車・貨車
沼田営林署のボンネット・トラック! 利根郡根利村立根利小学校・根利中学校!

林野庁林業機械化センター・展示棟「親機館」

 林野庁林業機械化センターの展示棟「親機館」が完成し1999(平成11)年9月3日(金)から一般公開が始まりました。「林業機械の博物館」としては全国唯一のものとなります。ここでは、明治初期から現在までの林業(国内外)における機械化の歴史を紹介しています。チェーンソー、刈払機、枝打機、集材機、半脚式伐倒機などの開発の歴史が分かる機械が展示されています。
 展示棟「親機館」は、総事業費約1億5千万円、木造二階建て、延べ床面積約680平方メートル、大断面集成材構造(群馬県産カラマツ、スギ、ヒノキ)で、吊り橋状階段など構造・デザイン面でユニークなつくりになっています。
 入場無料、開館時間は平日8:00〜17:00
 問い合わせ:林野庁林業機械化センター(渡部扶三男所長)
         電話 0278−54−8332


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