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2001〜2002年西上州雨水調査プロジェクトに協力しています。
群馬工業高等専門学校・環境都市工学科 青井透教授の研究グループによる調査

大気汚染による水質変化の調査協力がはじまりました。

(2001.7.1.〜2002.9.17.)

これが雨水採取器です!漏斗の下にあるメインのサンプルびんが一杯になると、
補助サンプルびん3本に順次採取されていくしくみになっています。

「群馬高専式降水量測定スケール」が届きました。(2001.9.1.)

サンプラー改良が行われました!(2001.10.13.)

強風に吹き飛ばされないようにしました。


朝日新聞 1984年11月7日 朝刊
「首都圏の大気汚染、軽井沢まで 谷風に乗り碓氷峠を越え」
が掲載されています。この調査は東京大学海洋研究所が中心となり、国立公害研究所、神奈川県・群馬県・長野県の各公害研究施設などが地上や飛行機、気球からの観測を行った合同調査からわかったということです。
 内陸部には大きな工業地帯がないにもかかわらず、群馬県や長野県でしばしば高い濃度のオキシダントが観測されていることの原因を探るための調査で、1983年7月27日から7月30日まで実施されたものです。
 首都圏の大気汚染物質が海風にのって埼玉・群馬県境まで北上し、碓氷峠の斜面が暖められて吹く上昇気流(谷風)に吸い込まれるようにして碓氷峠を越えて長野県軽井沢や上田盆地まで到達するというものです。 


雨水の調査分析項目   (→水質検査の調査分析項目

電気伝導度(EC)

 電気の通しやすさの尺度で、電気抵抗の逆数(電気抵抗度=1/電気抵抗)で表す。水中に溶解している物質の量を短時間で測定できる。電気伝導度が高い値ほど、水にさまざまな物質が溶解していることになり、一般的には汚い水といえる。

水素イオン濃度(pH)

 水の液性を示す指標の1つで、pH1〜pH14まである。7が中性で、7より高い値がアルカリ性、7より低い値が酸性を示す。大気中には二酸化炭素があり、大気汚染の影響を受けなくとも雨水に吸収されて酸性となる。このため、雨水がpH5.6以下の値を示す場合に酸性雨と呼ぶ。

塩素イオン濃度(Cl−)

水に溶けている塩化物中の塩素の濃度のことで、生活排水に多く含まれている。一般に雨水には少ない。

アンモニア態窒素(NH4−N)

アンモニア、アンモニウム塩、アンモニウムイオン等を構成する窒素。

亜硝酸態窒素(NO2−N)

亜硝酸態の窒素成分を指す。

酸化態窒素(Nox−N)

亜硝酸態窒素と硝酸態窒素の総称で、アンモニア態窒素が生物化学的に酸化された場合に生成される窒素を指す。

リン酸イオン態リン(PO4−P)

水の中に含まれるリン成分のこと。

無機態窒素(inorg−N)

アンモニア態窒素と酸化態窒素を合計した、無機態窒素の合計。


青井透教授の研究が新聞や論文で発表されています。

・「アフリカの植物で水質浄化」読売新聞 1998年10月7日夕刊
  ※アフリカ原産の3種類の植物(ケナフ、ウォーターレタス、カラー)を使って川や溜池の水質浄化に役立てる研究が紹介されています。
・「利根川の水はどこへ」上毛新聞 1997年12月7日
・「植物による水の浄化」上毛新聞 1998年2月6日

  ※浮標性植物であるウオーターレタスを用いた環境用水浄化の可能性について
・「環境用水の浄化考える」上毛新聞 1998年3月31日
・「昔の小川を取り戻そう」上毛新聞 1998年5月30日
  ※群馬高専版ビオトープによる大規模な実験
・「地域密着の教育・研究」上毛新聞 1998年7月25日
  ※Think globally. Act locally.
・「川下りで水に親しむ」上毛新聞 1998年
・青井透「群馬県と首都圏の窒素の循環を考える(利根川上流域の高い窒素濃度の原因と対策)」
  月刊・郷土文化誌 上州路(あさお社)2001年1月号

・「浄化成功、豊かな生態系取り戻す」朝日新聞 2001年6月7日
  ※水生植物を活用して学校敷地内の沼を浄化することに成功したことが掲載されています。
・青井透「西上州鏑川水系の水利用と水質の変化」 ”環境施設”No.84 2001年6月号
・青井透「大気の循環と利根川水系の窒素濃度」 クボタ情報誌”LAND”19号 2001年7月号
・青井透「利根川上流域の降雪雨が河川水中窒素濃度に及ぼす影響」
   東京大学附属水環境制御研究センター 第3回シンポジウム”地下水・土壌汚染の現状と対策” 予稿集 2001年12月
・青井・森・池田・阿部「利根川支流鏑川水系の高い窒素濃度と降雨中窒素との関係」 第53回全国水道研究発表会論文集 2002年5月

・青井・森・池田・阿部「谷川岳を含む利根川上流部栄養塩濃度の年間変化」 第53回全国水道研究発表会論文集 2002年5月
・青井・池田・阿部「西上州烏川・鏑川水系における著しく高い窒素濃度の現状」 2002年


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