産業技術遺産探訪 2006.12.25.

旧 群馬県蚕業取締所境支所

1927(昭和2)年竣工
鉄筋コンクリート造

群馬県伊勢崎市境町萩原
(旧 群馬県佐波郡境町)

蚕の微粒子病を予防するための群馬県蚕業取締所境支所の事務所として使われていた建物です。

昭和初期の竣工当時としてはまだ少なかった鉄筋コンクリート造の建物で、水洗トイレも設置されていました。

 

玄関のステンドグラスには、
境支所の建物、桑樹、赤城山などが描かれています。
2階に上がる階段の手摺りには桑をデザインした鋳物製の支柱が使われています。

              

現在この敷地および建物内は一般公開されていません。写真は許可を得て撮影したものです。
建物は老朽化のため雨漏りなどがあり、伊勢崎市の施設として活用していくためには補修が必要ということです。


1887(明治20)年以降 群馬県内に蚕種検査所(蚕種を検査するための検査所数は13か所)が設置される。
1906(明治39)年 伊勢崎蚕業予防事務所境出張所が設置される。
1911(明治44)年 群馬県蚕業取締所境支所に名称変更。
1927(昭和 2)年 現存する旧群馬県蚕業取締所境支所の建物(鉄筋コンクリート造)が竣工
1948(昭和23)年 佐波蚕糸技術指導所となる。
1958(昭和33)年 敷地建物が民間会社へ払い下げられる。
2004(平成16)年 佐波郡境町が東部電気株式会社より敷地建物を購入


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